2022年アカデミー賞作品賞に輝いた「コーダ あいのうた」をネタバレレビュ-!
耳の聞こえない両親に育てられた少女ルビーの、現実と理想の間での葛藤のものがたり。
ルビーの出す結論は・・・?
2019~2021年のアカデミー賞作品賞ネタバレとともにどうぞ!
コーダ あいのうた
「コーダ あいのうた 」のコーダの意味
「コーダ」の意味は「Children of Deaf Adults」。「耳の聴こえない両親に育てられた子ども」という意味です。
原題は「CODA」。邦題は「コーダ あいのうた」ですが、どうやらこれは不評の模様。個人的には、作品の内容とマッチしていていいのでは?とおもっていたのですが、、、
歌手「倖田來未」の「愛のうた」という歌があるんですね笑
なるほどそういうことか・・・笑
コーダ あいのうた ネタバレ感想
アカデミー賞受賞作が発表されるやいなや、「コーダ あいのうた」を観に行ってまいりました。
ミーハーなやつですね笑
全国公開は2022年1月21日公開でしたが、3月末でも上映している映画館があったので滑り込み。
主人公は普通の女子高生ルビー。
ただし家族3人が耳の聞こえないろうあ者であることを除けば。。
※聾唖者(ろうあしゃ)・・・音声言語を獲得する前に失聴した人
手話で下ネタすら使いこなす親父(娘に下ネタスラ通訳させる男笑)。手話も使えて、耳も聞こえる娘に依存している母。親父と一緒に漁業に勤しみながら、主人公の足かせにはなりたくないと考える兄貴。
「通訳」として両親に頼られることも多い主人公は、ハイスクールで「歌唱」の存在出会います。
今まで両親に頼られるがままに、夢もなく生きてきた主人公。
ろうあ者の家族ゆえ発音がおかしい、と言われたこともある主人公はV先生と出会い、人前で歌えるよう成長していきます。
しかし主人公には、家族という存在がのしかかる。。両親から手話の「通訳」として頼られすぎているんですね。オヤジと兄貴は漁師ですが、耳の聞こえない人間だけで漁船に乗るなどもってのほか、と罰金刑に処せられてしまいます。かと言って手話のできる人間を雇うお金もない。
現実(家族の面倒)と理想(歌唱オーディションの世界に旅立ちたい)の間で苦しむ主人公。
そんな主人公はある日、ハイスクールのリサイタルに出演します。観客としてやってくる家族。しかし席は後方、舞台の主人公の口の動きを読むことも聞くこともできず、両親は気もそぞろ。。あっちを向いたりこっちを向いたり。。
私(聞こえなくとも主人公の晴れの姿を目に焼き付けるべきだろ)
と思いながら映画をみておりますとなんと、、
1番盛り上がるであろう主人公ソロパートが数分間まったくの無音映画となってしまいました、、
これはもちろん耳の聞こえない親父たちから見た世界を意味しています。
これはたしかにつまらない。。
私、猛省。
ひどいこと思ってゴメンな、親父。
しかし発表会の終わった夜、親父は主人公ルビーに言います。
「俺のために歌ってくれ」、と。
当然主人公は親父の耳が聞こえないことは知っている。しかし親父の願い通り、星空の下歌い始める主人公。すると親父は、、
自分の手を主人公ルビーの首に添え、その歌を聞くのではなく、感じ取ろうとしました。
親父、、
夜が明け、翌日。
叩き起こされた娘はわけもわからぬまま家族につれられ、オーディションへ臨むことに。歌う主人公。客席には3人の家族。
ルビーはうたいます。
視線は審査員ではなく家族へ、その歌声には体いっぱいで表現した手話を添えて。
オーディションを合格する主人公。
家族全員で合格を喜び合います(母ちゃんがいつのまにかルビーサイドになっていたのは謎笑)。
ルビーは両親と兄貴を力強く抱きしめ、新天地ボストンへと向かいます。
主人公が両親からの、そして両親が主人公からの巣立ち。不安は残りますが、エンディングテーマ中に描かれたその後の世界では双方うまくやっているようでした。
ルビーたん一家にさちあれ。
アカデミー賞の話題はウィル・スミスによるビンタにかっさわれてしまった感じがあり、作品賞の話題が影に隠れてしまった感があるのは残念(笑)ですが、映画史にのこる名作。
リバイバル上映を見に映画館へ行って経済回しましょう笑
オヤジの下ネタがキツいところが万人受けしない可能性はありますが、私個人的には「未だこの表現を映画でやっていいんだ!」と胸をなで下ろしました(笑)
おまけ:近年のアカデミー賞作品ネタバレ
直近3年のアカデミー賞受賞作ネタバレです。あわせてどうぞ・・・
2021年アカデミー賞作品賞:ノマドランドのネタバレ
2020年アカデミー 賞 作品賞:パラサイト半地下の家族
2019年アカデミー賞作品賞:グリーンブック
おしまい
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