えいの映画ブログによる映画館紹介記事第99弾!
今回ご紹介するのは長野県上田にある『上田映劇』!
1917年(大正6年)に建てられた、大正ロマン漂う映画館へ行ってみた!
NETFLIX作品『浅草キッド』など撮影舞台にもなった映画館を徹底解説!
上田映劇に行ってみた!
上田映劇へのアクセス
上田映劇外観
上田映劇
↓消えた看板↓
看板撤去前の写真
上田映劇のロビー
上田映劇のシアター
!?
上田映劇は浅草キッド撮影の聖地!
※2022年1月上旬の写真です
NETFLIXオリジナル映画【浅草キッド】は、当館で撮影されました。
劇団ひとり x 大泉洋 x 浅草 再び!
制作プロダクション・ジャンゴフィルムの担当プロデューサーから連絡を受けたのは2020年7月のこと。「劇団ひとり監督でまた大泉洋さんと浅草の映画を撮りたい」と。その後、秋にロケハン(場所の下見)に訪れた劇団ひとり監督に「なぜまた映劇で?」と訊ねると「僕にとって劇場はここしか知らないから(笑)」とおどけてみせましたが。「『青天の霹靂』の時に探しまわってやっと見つけたのが映劇さんだったから、今回もここがベストなんだろうと思っていた」ともおっしゃっていました。だからか、監督によって書かれたシナリオを読んでみると、それは当館を想定して当て書きされていることがよく分かります。上田映劇と書かれてなくても、それは映劇を想像させるものとして仕上がっていました。そうして何度かロケハンを重ねたのち、諸条件の調整も折り合いもつき、当館でのロケが正式決定。2020年11月末から約一ヶ月かけて館内に大掛かりなセットが組まれていくこととなりました。
上田映劇でクランクイン!
そして2021年1月。東京で予定されていたクランクインのまさにその日、緊急事態宣言が発令。これに伴い、ロケを予定通り実行するか否かと揺れる中、結果的にはそれでも撮影を断行。ここ上田映劇で『浅草キッド』はクランクインしました。当館は浅草に実在した「フランス座」という設定。劇場の正面玄関扉はフランス座のエレベータホールに作り替えられ、ここを出ると、当館ロビースペースはフランス座の4Fロビーという設定です。ホール内には通称”でべそ”と呼ばれる花道のセットが、既存の座席が取り外されるかたちで設置されたり、ステージ脇のイントレを覆い隠すように巨大なレリーフが設置されたりと、往事の浅草フランス座として生まれ変わった映劇の中で撮影は侵攻していきました、ただこのセットのお陰で機密性が大きく損なわれ、真冬の映劇は普段とは比べものにならないほどに寒く、何度も薄着でタップダンスを踊り汗を流していた柳楽優弥さんが風邪をひいてしまうという一幕もありました。約2週間に渡ったロケは、日々早朝から深夜にわたり、時間も押しに押し、とても濃密で寒く、厳しいロケだったと思います。それでも最終日には予定していたすべてのシーンを撮りきり、当館でのロケをアップしたのでした。
館内ほぼすべてがロケ地になった!
撮影を終えてよくよく考えてみると、本作ほど当館を使いきった撮影は過去に例がないことに思い当たりました。使わなかった場所は事務所、重澤珈琲、1Fトイレとその前の通路だけ。あとは皆さんもご存じの場所から知られざる館内スペース、あらゆる場所がロケ場所として使用しました。ぜひ本作をご覧になって、当館のどこが使われているか想像を巡らせてみてください。実は撮影後もそのまま残して使っているセットなんかも沢山あるんですよ!!
まとめ
千石劇場
相生座
おしまい
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