『たった一人で始動』『製作期間7年』『映画作りは独学』『本職は内装業』という驚愕ワードを引っ提げて、アニメーション界に突如出現したクリエイター堀貴秀氏。彼の生んだ総コマ数14万のコマ撮りアニメ、2021年3月公開『ジャンクヘッド』をご紹介します!
※記事内の画像は公式サイトから
ジャンクヘッド(JUNK HEAD)感想
ジャンクヘッド…何の気なしに観て参りました。
全編ストップモーション(コマ撮り)アニメです。
感想は「すごい!」の一言!
本業は内装業のタカヒデ・ホリ(堀貴秀)監督が7年の月日をかけてほぼ一人でコツコツ撮影したという前情報だけをもって映画館へ行ったのですが、まずは「この作品を1人で作れるのか!?」と驚き!
予告映像はこちら
ストップモーションアニメというと、「ピングー」や「モルカー」といったゆるかわいい世界が描かれるのが既知の事実ですが、ジャンクヘッドはそうではなかった!
地上で暮らす1人の人間が『とある目的』で地下で暮らすひとたちのもとへやって来るのですが、モンスターだらけの地下世界で四苦八苦しながらも生きている実感を得るというお話です。
モンスターとの戦闘もあり、グロ描写もあるという、今までのストップモーションアニメとは一線を画する内容…
人間が地上では得られなかった充足感を命からがら生きる地下世界で得るというなかなかに重いテーマ性…
世界感に引き込まれる作品でした!
ではネタバレをどうぞ!
ジャンクヘッド(JUNK HEAD)ネタバレ
マリガン種子
人間…とは言っても体は無機質に転化し、微弱な電気刺激のみで永遠といえる命を手に入れたロボットの体をもった存在だよ
そんな人間は長く生きることはできるけれど、生殖機能は失っていたんだ
地上で暮らす人間たちと対(つい)であるかのように、地下にはとある生物がいたよ
地下の生物たちは皆、”生命の樹”に実った”マリガン種子”が成長した存在なんだ
このお話は地上で生活困窮していた主人公(人間)が、地下調査員の仕事に応募したことがきっかけで始まるんだ
主人公パートン
しかし地下に着陸することが上手くならず そのロボットの体はバラバラになってしまう
地下世界で拾われた人間は 地下の人間に新たな体を与えられた得たよ
AIによって完全に管理される地上での暮らしよりも、危険におびえながら地下で生きることに充足感をおぼえる主人公
主人公「地下に来て今は生きてるって感じがするんだ」
地下にももちろん言葉を話せる知性のある生物もいるよ
壊れてしまった主人公の体をつくりなおしてくれた博士や、地獄の三鬼神…こと三馬鹿のアレクサンドル、ジュリアン、フランシス
わちゃわちゃバカ騒ぎをやったり、かっこよく活躍するシーンもあったので人気間違いなしのキャラクターですねw
天上の神様
「人間」である主人公は 地上で暮らしていることから、地下に住んでいる人たちからは”天上の人”扱いされ、神様と呼ばれたよ
お店の壁には人間の体が生えていて、さらにその体からはクノコと呼ばれるキノコのような物体が生えている
クノコを買いに行くだけでも詐欺師に騙されたり、当の詐欺師は怪物に上半身噛みちぎられたりと、なかなかグロいストップモーションアニメ
200年も立ち仕事をしている爺さんのために、主人公は椅子を作ってあげたり、いじめられていた女の子を庇うことから始まるラブロマンス(?)とか・・・
まあ椅子のおかげで爺さんは居眠りして大事故起こしたり、主人公は女の子の好意に気づかず終わったんですけどね
地獄の三鬼神
物語のクライマックス!トリムティと呼ばれるラスボスが登場します
電気柵が壊れてしまったことから、居住区へ侵入してきたトリムティ
トリムティを倒すために立ち上がるは我らが主人公と地獄の三バカ…もとい三鬼神のアレクサンドル、ジュリアン、フランシス!
地獄の三バカはドーピングして、マッスル形態に変化!
命からがらトリムティを壁に貼り付け状態にする三バカ
神様(主人公)を助けるために落ちてきた瓦礫を支える二人
瓦礫を支える二人に、薬の効果切れの時間がせまる。。。
ジュリアン「俺達天国に行けるかな」
フランシス「行けるさ」
フランシス「だって俺たち”神様”を助けたんだから」
アレクサンドル「誰だっていつか死ぬさ。あいつらも本望だ」
こうして化け物トリムティとの戦いに辛勝した主人公とアレクサンドル
アレクサンドル「いつか俺も上の世界へ行ってみたいな」
アレクサンドル「空が綺麗なんだろう」
アレクサンドル「あいつら天国に行けたかな…?」
おまけ:JUNK HEADの展示
・・・
ジャンクヘッド…3部作ということですが、今から続編が楽しみです!
おしまい
コメント
レビューありがとうございました。
なかなか面白そうですねー。
好みの作品であります。
しかし、3部作か~徐々に人気出てきそうな予感。
いごっそうさん、ありがとうございます!!
有名になるまえに行っておかないと・・・ネ