栄光の舞台裏で、夫婦が選ぶのは。「愛」か「真実」か?
2019年1月26日に公開された「天才作家の妻 40年目の真実」のネタバレあり感想記事です!
前奏曲(プレリュード)
1992年。
ベッドで眠る小説家ジョゼフとその妻ジョーンの姿があった。
一本の電話が、二人の眠りを妨げた。
それは、ジョゼフへのノーベル文学賞受賞の知らせだった。
ジョゼフ「I Won a novel!!」
喜びに浸るジョゼフとジョーン。
二人は自宅で祝賀会を開く。著名人が来たり、NYタイムズがきたりと大騒ぎ。
妻無くして自分はいない・・・祝賀会でそう小説家は語った。
授賞式が行われるストックホルムへ向かう主人公と妻。
道中の飛行機で、記者ナサニエルが二人に迫る。
記者は小説家へ伝記を書きたいと持ち掛けるが、冷たくあしらわれるのだった。
幻想曲(ファンタジア)
1958年
若かりしジョーンは、密かに小説家を目指していた。
しかし、戦後という時代では、女性が作品を生み出しても世の中に認められることはなかった。
小説家の夢をあきらめつつあったジョーンは、とある小説家のベビーシッターをする。
その小説家は、未来の夫であるジョゼフだった。
ジョーンは既婚者のジョゼフに次第に惹かれていき、略奪婚という形で二人は結婚する。
そしていつしかジョゼフを小説家にすることがジョーンの夢となった。
狂騒曲(カプリッチョ)
ジョゼフは妻となったジョーンの力を借り、有名な小説家となった。
元来の性格からか、ジョゼフは再婚してからも度重なる浮気を繰り返した。
そしてノーベル賞授賞式を控えたタイミングでも、カメラマンの女性に迫る。
持っていたクルミに自分の連絡先を書こうとする小説家。
かつてジョーンを口説いたときと同じように。
しかし、渡すタイミングをつかめず、小説家はクルミを持ち帰る。
一方記者と妻はとあるバーにいた。
記者は大学の図書館に貯蔵されていたジョーン著の本をみつけ、妻に話しかけてきたのだ。
記者「あなた(ジョーン)の作品を読ませていただいたがとてもすばらしかった」
記者「またジョゼフの昔の小説を読んだが、今の小説に到底及びもつかない。そしてジョゼフはあなた(ジョーン)と出会ってから小説のレベルが上がっている」
記者「あなたは『影』なのでは?」
ジョーンは記者の問いかけを否定し、ジョゼフのいるホテルへと戻る。
ホテルにて。
ジェーンはジョゼフの持っていたクルミを見つける。
度重なる浮気にいら立つジョーン。
迎えたノーベル賞授賞式。
ノーベル賞の授賞式後のパーティで、ジョゼフのスピーチをする。
ジョゼフ「この賞に値するは私ではなく、ほかにいる。それは私の妻です」
それを聞いた、ジョーンは腹を立てる。
「妻には小説はかけない」と酒の場では言いつつ、スピーチでは妻を称える発言をする。夫の浮気、人当たりのよい、自身の失った夢をかなえた夫、
そしてその場を去る。
部屋に戻ったジョーンとジョゼフ。
ジョーンは夫に言い放った。
ジョーン「離婚したい」
終曲(フィナーレ)
ジョーンは言う。
自分はジョゼフが浮気を繰り返すたびに、怒り悲しんできたと。そしてそれを文章に昇華して、小説を書いてきたのだと。
歯止めを失ったジョーンとジョゼフの口喧嘩は白熱していく。
そして、喧嘩の最中、ジョゼフは発作を起こしてしまう。
ジョーンはホテルの人間を呼び、必死に救護してもらう。
ジョゼフを見守るジョーン。
ジョーン「ずっと愛しているわ」
ジョゼフ「信用はならないな・・・笑」
ジョゼフは苦笑し・・・・
そして、息を引き取った。
・・・
・・・・・
・・・・・・・
ストックホルムから出国するフライトにて、記者がジェーンに話しかけてきた。
記者はお悔やみを言ってきたが、伝記を書きたいという気持ちは変わっていないようだった。
ジェーンは毅然として記者へ言う。
記者があることないことを本にした場合、訴えると。
妻と記者、それぞれの思いをのせて、飛行機は雲海を行く。
受けた愛と恩はしっかりとお返ししましょう。
そんなお話でした(本当か?)
おしまい
コメント
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