JAZZと映画BLUE GIANTのススメ

映画

あまりに高温なため赤を通り越し、青く光る巨星、青色巨星。あるプレイヤーの間では、世界一輝くジャズプレイヤーをBLUE GIANTと呼んでいた―。

原作はビックコミックで連載、シリーズ累計900万部を突破。アニメ映画化された本作を紹介レビュー!




映画BLUE GIANTネタバレ・レビュー・感想

登場人物

宮本 大

ジャズに魅了され、高校からテナーサックスを始める。河原で何年も一人で練習を続けていた。仙台出身・フリーター。

沢辺 雪折

音楽講師の親の元、4歳からピアノをひく。他人を見下し、礼儀を知らないが作曲もこなすイケメン。長野出身・大学生。

玉田 俊二

主人公の高校からの同級生。女子との花のキャンパスライフを夢見て上京。大の演奏を聞き、ドラムを始める。仙台出身・大学生。

ストーリー

「俺は世界一のジャズプレイヤーになる。」を目標に、主人公の大は卒業を機に上京する。玉田のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・雪祈と出会う。大は雪折をバンドに誘うが、本気で取り合わない。しかし、大の圧倒的なサックスの演奏に魅せられ、二人はバンドを組む。そこにジャズと大のひた向きさに影響を受けドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。

地道な活動でライブによりギャラを得られるようになったことで、三人は目標として、十代のうちに日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演することを掲げる。

無謀な挑戦ではあったが、努力と経験値を重ね、技術を高め、欠点を克服していくことで「So Blue」に出演が決まる。アクシデントにより決して万全とは言えない状態で演奏することとなるが、JASSは全力でやりきった。

やむを得ない理由によりJASSは一年半で解散となり、三人はそれぞれの道を歩いていく。




コミックスとの違い

原作未読破ですが、映画用に登場人物や細かいエピソードはばっさり切っています。コミックス1~4巻が終わってようやく映画の始まりにかかるくらい。途中、無理やり押し込めた感があるところはありますが、それでも原作を知らない人にも優しいようにきれいにまとまってます。映画を見て原作が気になった人は、話を深掘りできるので是非コミックスもどうぞ。

例えば、主人公にサックスを教えた師匠は、音楽教室の講師を職業にしているのに主人公の素質を見て「おもしろいから」という理由で無料でレッスンをする、癖があるけれど親しみが持てるおもしろいキャラです。

  

感想

性格も考え方も異なる男三人が試行錯誤して音楽を形にしていくことで、目標を立ててそれに向かって進んでいく姿はスポ根そのもの。ライブシーンは全力演奏で、汗まみれ&息切れ切れ。

ライブシーンは退屈することなく、画でも光、色、間と様々な演出で魅せてくれました。

パンフレットはレコードを模したものになっていました。プロ奏者が演じますが作中のキャラクターの特徴を表現するために演奏の方法を工夫しているとか。また、ライブシーンは映画全体の約¼を占めるそう。

劇場で見るのはもちろんのこと、音響効果の付加価値がある劇場があれば、是非そこで最高のライブシーンを体感してください!

※ブルーノート探訪記を追記しました!(2023/4/11)

おしまい




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