未来を照らすのは、誰だ!?
ルール無用の電流戦争開幕!
ベネディクト・カンバーバッチ主演のエジソンズ・ゲームのネタバレレビューです!
The Current War(電流戦争)/エジソンズ・ゲームネタバレ
エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)とウェスティングハウス(マイケル・シャノン)
― 1880年
アメリカで使われる『エネルギー』が変わろうとしている時代
発明家トーマス・エジソンと実業家ジョージ・ウェスティングハウスが、アメリカ全土への電気供給権を巡って、水面下で熱いバトルを繰り広げていたんだ!
直流電流を使って13時間継続して光り続ける電球を開発したエジソンは、まずはニューヨーク市マンハッタンの一区画に電気をもたらすことに
カンバーバッチもアメコミヒーローのDr.ストレンジだから、アメコミヒーローの共演だなw
というわけで、Dr.ストレンジとスパイダーマン・・・もといエジソンとインサルは、資金集めに奔走!
そのかいもあって、ニューヨーク証券取引所の区画に光をともすことができたんだ
エジソン「夜を葬る」
対して、そのライバル ウェスティングハウスは交流電流を使って、この『電流戦争』に参戦する!
直流電流・交流電流のメリット・デメリットを簡単にまとめてみた!
■直流電流
〇メリット
・電気製品にそのまま使用可能
・送電線の構成が単純なので設計にかかる負担が少ない
〇デメリット
・電流の遮断が難しい
■交流電流
〇メリット
・送電の初期投資が安い
・発電所から送電された高電圧の電気を、住宅に近づくにつれて家庭で使用できる適切な電圧に簡単に調整可能
〇デメリット
・電力損失が大きい
・高電圧に耐えられる絶縁性能が必要(100Vの電圧の確保には約141Vの電圧に対応する必要あり)
ニコラ・テスラの参戦
エジソンの興した『エジソン電気照明会社』に、二コラ・テスラが入社を希望してやってくるよ
それもそのはず、エジソンは「5万ドルを渡す」という報酬に関する契約を反故にしたんだ
エジソンが内輪もめをしている傍ら、ライバルのウェスティングハウスはマサチューセッツ州グレートバーリントンを制圧することに成功!
発電所から1.6km先の家にまで送電をすることに成功した模様
普段当たり前に使っている電気だけど、当初は発電機近くの家の人しか恩恵を受けられなかったんだな
エジソン「どうやって電球を手に入れた!!」
どうやらエジソンが発明した電球を作るための技術がウェスティングハウスに使われていると怒っていらっしゃる模様
『誰が技術を盗んだのか?そもそも本当に盗まれたのか?』は、映画の中ではさっぱり描かれないので歴史学習漫画を読んでもらうといいかもしれませんね
知ってて当たり前な歴史的なイベントは結構割愛されているような気がします
エジソン「技術を盗まれた!」
エジソン「ウェスティングハウスの使う交流電流を使っていたら、死人が出るぞ!」
しかしエジソンのネガキャンむなしくウェスティングハウスの勢いは止まらない!
下の写真の黄色の電球がエジソンが制圧した州、赤色電球がウェスティングハウスが制圧した州ですね
電気椅子
― 1880年代後半
ニューヨーク州は、絞首刑に代わるより人道的で新しい死刑執行方式を決定するための委員会を発足した!
委員会のメンバは、電気椅子開発に携わってもらえないかとエジソンに接触!
自分にネガティブなイメージがつくことを恐れたエジソンは、『電気椅子に交流電流を用いること』、『エジソンの名前を開発者として出さず、電気椅子開発部隊とのやりとりは匿名の手紙で行うこと』を条件に引き受けたんだ
エジソンが「直流電流」、ライバルのウェスティングハウスが「交流電流」のイメージだから、処刑方法に「交流電流」を選んだのかwww
そんな最中 ウェスティングハウスの部下であるフランクリン・ポープが、開発中に感電死してしまったこともエジソンサイドに勢いをつける!
エジソン「交流方式は死を招く」
ウェスティングハウス「エジソンは詐欺師だ」
ウェスティングハウス「私の方式が優れているから私を陥れようとしているのだ」
ちなみに 電気椅子を初めて体感したのはウィリアム・ケムラーという妻殺しの罪をもつ男
彼もある意味「電流戦争」の中心的人物とも言えるのかもしれないね
ちなみにWikipediaによると、電気椅子に座らされたケムラーはこう言ったらしい
ケムラー「のんびり、ちゃんとやってください」
ケムラー「私は急いでいませんから」
シカゴ万国博覧会
電気椅子開発に携わったことを秘匿しようとしたエジソン
これにより秘書のインサル(トム・ホランド)と仲たがいをしてしまうんですね…
エジソンは社長の椅子から退かされ(アドバイザーとなり)、代表をインサルに代えたゼネラル・エレクトリック社が発足します
ウェスティングハウスの「交流」と、テスラの「モーター」がタッグを組んだか!
シカゴ万博開催!アメリカ人の3人に1人が来るという
長きにわたる電流戦争は、ウェスティングハウス社に軍配が上がったのです!
そして万博のとある場所で偶然にも出会う実業家ジョージ・ウェスティングハウスと発明家トーマス・エジソン
ウェスティングハウス「私は君の案を奪ってはいない…」
ウェスティングハウス「君を食事に誘いたい」
ウェスティングハウス「電球ができた時はどんな気分だった?」
エジソン「とても言葉で表せない」
エジソン「10分、20分と魔法のように見つめていた」
エジソンは自らがウェスティングハウスとの関係に『フェンス』を作ってしまったことを後悔していると話す
エジソン「私と電気の関係をいつか人は忘れるだろう」
ウェスティングハウス「まだわからんさ」
エジソン「話せてよかった、ジョージ」
エピローグ
1866年、ウェスティングハウスとテスラは、ナイアガラの滝を利用した発電機を提案
かたやエジソンは発明王としてその名を馳せていく
そのうちの一つが「キネトスコープ」
映画を上映する装置として、現代にも脈々と受け継がれていく―――
おしまい
コメント
観に行かれたのですね。
なかなか面白そう~歴史の勉強にもなるし
ベネディクト・カンバーバッチ主演というのが良いですね。
いごっそうさん、ありがとうございます!
カンバーバッチ主演はたしかに観に行った要素のひとつですねw