『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』『心が叫びたがってるんだ』で名を馳せた長井龍雪監督最新作!
『空の青さを知る人よ』完全ネタバレレビュー後編です!
前編・中編はこちら。
おっさん・ミーツ・ボーイ
---あかね・あおい宅
あおい「あかねが完璧に見えたのは、私のためにこんなに頑張ってくれたから・・・」
あおい「なのに私何してるんだろ・・」
あおい「私はしんのが好き」
あおい「慎之介じゃなくて、今ここに居るしんのが好き」
あおい「だけど私はあかねも大好きなんだ!」
あおい「あかねは慎之介が好きなんだよ」
あおい「そうしたらしんのが・・・」
あおい「どうしたらいい・・・?」
しんの「なあ どうして俺はここにいるんかな・・・」
---ライブ準備会場
あおい「気をつけてね・・」
あかね「そっちもリハーサル頑張ってね」
ボーイ・ミーツ・おっさん
---トンネル
---あかね
あかねの向かったトンネルに何かがあったのでは?
慎之介「どうして高校時代の俺が??」
しんの「あかねスペシャル(ギター)をとりにきたのか?」
しんの「夢が叶わなかったからって、なにやさぐれてんだよ」
慎之介「ガキに何がわかんだよ」
しんの「さっさとあかね探してこいよ!」
しんの「てめーが行かなくてどーすんだよ!」
しんの「ビッグなミュージシャンになって帰ってくんじゃねーのかよ!」
慎之介「俺だって必至にやってんだよ」
しんの「そんなこと俺は何も知らねえよ・・・」
しんの「俺はこの小屋から出て行けなかったからな・・・」
しんの「俺の夢は全部あかねがいる前提だった」
しんの「俺は小屋からでられなかったけど、お前は小屋から出られた!」
しんの「俺はお前なんだよな?」
しんの「うまくいかねぇこともあるかもだけど、将来お前になってもいいって思わせてくれよ・・」
しんの「俺は止ったまんまだけどよ・・・」
しんの「あかねを想う気持ちだけは負けねぇから!」
あおい「私だってあかねを想う気持ちは負けないから!」
しんの「俺らは行くけど」
しんの「おっさんはどーすんだ?」
慎之介「勝手なことばっかいいやがって・・・」
ウーマン・ミーツ・ボーイ
警察官「何処に行くんだよ!」
慎之介「ガンダーラ(天竺)だよ!!」
あおい「好きな人を応援出来なかったから、ずっと後悔する」
あおい「だから私はしんのと慎之介を応援する!」
しんの「赤ん坊、おでこに息を吹きかけると泣き止むんだろ?」
あおい「・・・なにそれ」
-トンネル
しんの「こんな状況なのに本当肝据わってんな」
しんの「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」
しんの「あおいって妹を一番大切に出来るお前を好きになれてよかった」
あかね「ごめんね、あおい・・・」
あかね「心配かけた」
ガール・ミーツ・ハーセルフ
あかねの運転してきた車で町へ帰ろうとする4人。
あおい「3人で行って」
しんの、慎之介、あかねの3人で車に乗ることを促すあおい 。
なにか感づいたのかしんのはあおいにそっとお礼を言う 。
しんの「ありがとな、目玉スター」
---車内
慎之介「俺さ、前にちゃんと進んでんだってさ」
慎之介「まだ途中なんだ」
慎之介「だからあきらめない」
慎之介「だからあかね・・・お前のこともあきらめない」
あかね「今度ツナマヨのおにぎりでもつくってみよっかな」
慎之介「ソレって・・・」
後部座席のしんのは二人に知られることなくそっと消える。
3人を乗せた車が走り去った後、あおいもまた町に向かって全力疾走をしていた 。
頬をこぼれる涙 。
あおい「泣いて・・・ないし!」
あおい「バカしんの!」
見上げる空はどこまでも青く、続いている 。
あおい「はぁ・・・空・・・」
あおい「・・・くそ青い」
こうして一人の少女の初恋は終わる。
数年後、少女の姉が結婚するが、それはまた別のお話 。
おしまい
コメント
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」のスタッフで作ったとあれば良い作品でしょうね~。劇場に行く時間はないので‥レンタル待ちですが、楽しみにして待ちます。
読んで下さってありがとうございます!
(私のような)現実うまくいってない方には染みるかも!笑