こんにちは。
エイの映画ブログ管理人暇潰亭です。
『パッドマン』ネタバレありの感想レビュー、後編です!
前編はこちら
大学宿舎編
追われるようにして村を出た主人公ラクシュミ。
何か策や、資金があるわけでもないラクシュミは大学宿舎で働くことにした。
教授たちと知り合うことで、ナプキン作りの知識をタダで得られないかと考えたからだった。
しかし、ラクシュミのナプキン作りへ転機をもたらしたのは、教授ではなく一人の少年だった。
悩むラクシュミへ少年が提案したものはGoogleという知識の泉・・・!
少年のおかげでセルロース(繊維素)の存在に気づいたラクシュミ。ナプキンの素材にセルロースを使うことで、綿を使ったナプキンよりも吸水性能を上げることができる。
しかし・・・セルロースを入手する方法がない。
悩めるラクシュミに手をさしのべたのは、またしても大学宿舎に住む少年だった!
少年の提案したアイディアとは、ラクシュミに大企業のふりをさせ、セルロース開発企業へ試作品提供依頼をするという案だった。
少年「個人で電話しても企業からは相手にしてもらえない。テキトーに資本金でっちあげて大企業のフリをして開発元へ電話するんだ!」
言われるがままに電話をするラクシュミ。
ラクシュミは半信半疑ではあったが、少年の目論見通りに無事セルロース試供品を手に入れたのであった!
教授 「何しにきたんだ?」
ラクシュミ「ナプキン作りに」
教授 「ナプキン?男だろ?」
観客 「wwww」
ラクシュミ「大切な女性を守れない私は男と名乗ってもいいんでしょうか?」
教授 「・・・」
観客 「うう、、」
シンガー編
ナプキンを使ってもらうあてもなく、都会の夜を歩くラクシュミ。
そこで出会ったのは一人のシンガーとそのマネージャだった。シンガーはナプキンを買うためにドラッグストアを探していた。
マネージャ「ドラッグストアはない?」
という問いに、状況を察したラクシュミは自分で作ったナプキンを渡してしまう。初のユーザになって欲しかったのだ。
「明日ナプキンの使用感を聞きに行こう。」
そう思ったラクシュミは、シンガーの乗っていた送迎用タクシーに書かれたホテルの名前をじっと見つめるのだった。
夜が明けてラクシュミは、シンガーの泊まっているホテルへ向かう。
無事シンガーと出会えたラクシュミ。ラクシュミはシンガーにナプキンの使用感を問う。
ほぼ初対面の男から失礼な質問を受けたシンガーは怒りをあらわにする。
シンガー「最低の男ね!! ナプキンなんか普通よ!!」
普通・・・!
悪くもなく・・・良くもなく普通・・!
ドラッグストアで売っているナプキンを使っているであろうシンガーに、自分の作ったナプキンを普通と言ってもらえた!
それすなわち大企業の作るナプキンと、ラクシュミのナプキンが恐らく遜色ないものだったということ。
シンガーには全くナプキンを褒める意図はなかったが、ラクシュミはシンガーの言葉に感動を禁じ得なかった。
ラクシュミは今まで自分に起きた全てをシンガーに打ち明ける。
シンガーはラクシュミの奇行の意図を知り、心を打たれた。
そして、彼女はラクシュミに力を貸すことを約束した。
ラクシュミ「1つ、2つ、3つ、4つ、5つ・・」
ラクシュミはシンガーに持っていたナプキンをプレゼントするのだった。
パッドマン編
シンガーはナプキンの売り子になったり、工場のビジネスモデルを考えてくれたりと、ラクシュミに絶え間なく力を貸してくれた。
そんな折、インドで発明品コンテストが行われることに
シンガー「ナプキン製作機械をコンテストに出してみては?」
シンガーの助言に従い、恐れながらも機会を出品するラクシュミ。
その結果は。。
大統領賞を受賞!
結果に大喜びするラクシュミ。
喜び勇んで、村へ凱旋帰国する。大喜びした村人たちだったが、発明品がナプキン製作マシンだと知った瞬間手のひらを返し、ラクシュミへ冷たい目線を送るのであった。
インドでの成功を、国連でスピーチすることとなったラクシュミ。
ラクシュミの英語はつたなく、シンガーにはその英語をラクシュミ語と呼ばれていた。そんなラクシュミだったが、自分の言葉で話すべく堂々と国連の舞台に立つ。
司会「アメリカにはスーパーマンがいる。スパイダーマンがいる。だがインドには・・パッドマンがいる!」
パッドマン(ラクシュミ)「偉大な男・・強い男が 国を強くするんじゃない。女性が強い。母が強い。だから世界は強くなる」
これからのインド、そして世界への想いを語るラクシュミ。自身の利益を決して追求することがないその姿勢・・・利益を追求しては幸せを逃してしまうという考えは、スピーチを聞く全ての人たちに感動を与えるのだった。
それから編
共に苦楽を乗り越えてきたラクシュミとシンガー。
シンガーの想いはラクシュミへと傾いていた。
シンガーはラクシュミとキスを交わすが、シンガーは自分の気持ちを隠し、キスは都会では珍しくない挨拶だとごまかす。
インド内に戻ったラクシュミとシンガーは生理用品とその装置普及に全力を尽くした。
今後もインド市内にとどまり、シンガーと仲を深めていく---
ラクシュミ自身の脳裏にその発想が浮かんだとき、ラクシュミ宛に一本の電話があった。
その相手は、、、
ラクシュミの妻だった。
ラクシュミは村へ帰ることを決意する。
空港。
ラクシュミとシンガーは別れの瞬間を迎えた。
ラクシュミは自身の工場で作ったナプキンをシンガーへプレゼントしようとする。
今までの思い出がよみがえり、感極まったシンガーはラクシュミへ問う。
シンガー「・・・今の気持ちを ラクシュミ語で言うと?」
ラクシュミ「・・・君が『一番、二番、三番、四番、五番、、』」
ラクシュミはシンガーにナプキンを渡しつつ、そう答える。
ラクシュミは、シンガーと初めて出会った日のときのようにナプキンを1つずつ渡していく。
「君が『一番、二番、三番、四番、五番、、』」
ラクシュミはどこか悲しそうに数を数える。
それはあの日と同じくナプキンを数えただけだったのか?・・・それとも、ラクシュミの中のシンガーへの想いの順位付けだったのか?
ナプキンをプレゼントし終わったパッドマン。決してシンガーを振り返ることなく空港を去って行く。
シンガーの父親はシンガーに問う。
シンガー父「いいのか?彼のことが好きなんだろ?」
シンガー 「 私を選ぶということはあの人が変わってしまうということだから」
シンガーは強くそう答えた。
村へたどり着いたラクシュミ。
二度目の帰還。
今回の帰還でラクシュミは、嫁、そして村から熱烈な歓迎で受け入れられたのだった。
ラクシュミに、あの頃の妻との生活が戻ったのだ。
・・・・
EDテーマ
英雄パッドマンここにあり!!
ちょっとシンガー寄りの記事になってしまっていて申し訳ありません・・(ちなみに監督によると、シンガーは架空のキャラクターとのことです)
是非公正にこの名作を一度観て頂きたいところです笑
おしまい
コメント