第4弾にて最終章、映画【キングダム 大将軍の帰還】をネタバレレビュー!春秋戦国時代の中国を舞台にした物語の行く末は?原作との違いは?
ネタバレレビュー【キングダム 大将軍の帰還】
前作を見なくても大丈夫か?
映画【キングダム 大将軍の帰還】を鑑賞。
最初の五分くらいで過去3作の駆け足ダイジェストをやってくれます。今まで観た人なら「あーあったね、そんなシーン」と復習できるのでありがたいです。完全初見の人もなんとなくなら話が掴めるのでは。キャラの名前が漢字表記出でてくるので読めない気もしますが(笑)。
舞台は紀元前の中国、時は春秋戦国時代。将軍になることを夢見る若き戦士【信(しん)】と、中華統一をめざす【嬴政(えいせい)】の物語。ただし今作(映画キングダム四作目)では、王騎将軍に強くスポットが当たっています。
王騎将軍は嬴政の部下であり、信にとっては雲の上の存在かつ目指すべき男。
映画は上映時間2時間26分王騎祭り!
、、流石にそこまでではないですが映画全ての話に原作でも人気の高い王騎将軍が絡んできます。
王騎将軍を演じるは過去作同様大沢たかお氏!原作漫画やアニメ再現度の高い王騎は健在です。肉厚な唇から紡ぎ出されるねっとりした声がたまらない(汗)
そして今作はかなりバトルシーンが多い!王宮を巡る政(まつりごと)は王騎の過去シーンくらいしか無く、映画館での鑑賞したほうが良き作品となっています。お近くに音響自慢の映画館がある方はぜひスクリーンで観て頂きたいです!!
【ネタバレ】【キングダム 大将軍の帰還】
話の流れはこんな感じ。
・信率いる飛信隊vs武神 龐煖(ホウケン)
吉川晃司演じる龐煖に絶望的な敗北を喫する信
・散り散りとなって登場する飛信隊の面々
気絶した信を背負って必死に逃げる同郷の尾到(びとう)が熱い!尾到の妻が遠く離れた地から、夫の無事を祈るシーンも良きです。自身も重症ながらも、信を励ます尾到、、
・リーボックはすごいby長澤まさみ
終盤に信や王騎たちにたちはだかる軍師李牧の凄さを語るためだけに長澤まさみ登場。
・大沢たかおvs吉川晃司
王騎の婚約者は女将軍だった。そして彼女を討ち取ったのが龐煖であると語られる。王騎の悲しき過去・・
・要潤vs山本耕史
大沢たかおの部下要潤と吉川晃司の部下山本耕史が対決。あっさり死ぬ山本耕史。
・王騎死亡
大乱戦の末、信たち仲間に見守られながら馬上で息を引き取る王騎。死ぬ前に、王騎は信とともに騎乗しながら将軍の見る光景を託すところが印象的。
・ラストシーン
死んだ王騎を思って泣く仲間達。信は「胸を張って帰ろう」と仲間たちを鼓舞。遠く離れた秦国にて王 嬴政も信同様、王騎の手柄を讃え、その亡骸が国へ戻ってくることを喜ぶ。
嬴政「これより秦国王騎大将軍が帰還する!」
信「全軍前進だ!」
タイトル「大将軍の帰還」の文字が現れてエンディングへ。
タイトルを最後に回収する映画は名作ですね。
【キングダム 大将軍の帰還】はつまらない?
・その後の物語が欲しかった!
原作漫画では王騎死亡は16巻。公開時点でコミックは72巻まで発売されており、58巻にて信は王騎の敵討ちに成功します。このあたりをエピローグで語ってくれるのかなと思っていましたが、映画は王騎が死んでおしまい。良く言えば観客の想像に委ねた、悪く言えば最終章と銘打ったけど続編作れるような終わり方にしたともおもえます。「王騎死後の話は無くていいよ」というご意見の方が多そうですが、最終章と銘打つならスタッフロールとともに王騎の死後の話を語って欲しかったです。
・色々投げっぱなし
過去作に秦国の丞相として登場した佐藤浩一。なにやら暗躍してそうな雰囲気でしたが、「大将軍の帰還」では佐藤浩一の登場シーンはほんの一瞬。このあと原作にて佐藤浩一は秦国の脅威となっていきますが、映画では伏線だけ敷いて回収せずに終わった感があるので映画しか観ていない方には中途半端にみえるかも。
・追っ手をまく尾平
個人的に唯一ツッコミたかったシーン。
負傷した信を尾倒が背負い、尾倒の兄である尾平とともに逃げるシーン。尾平は「俺が追手を巻く!!お前(尾倒)は信を背負って逃げろ!」と分かれて行動します。尾倒は逃亡劇の中で亡くなります。その後 信が尾倒の亡骸を背負って飛信隊に合流するのですが、、、
さりげなく飛信隊に戻ってるんですね、尾平が。
尾平は怪我を負っている描写も少ないし、追手を巻くというシーンが全く無いため、尾平が先にさっさと帰ったくらいにしか見えませんでした(汗)
アニメだと尾平は尾倒が矢に刺さっていることに気付いているにもかかわらず別れて行動しなければならなかったり、尾平が飛信隊に担ぎ込まれるシーンがあったので,そのシーンもあれば尾平ファンがもっと満足したかも。
おしまい
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