『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』

映画

機動戦士ガンダムSEEDのTV版の放映終了から20年、劇場版の発表から​18​年―。

「またやるやる詐欺か」と思われたが無事公開された本作、はたしてどのような内容だったのか?ガノタ補足を加えたネタバレレビュー!!




ネタバレレビュー感想『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』

機動戦士ガンダムSEEDとは?

 2002年に放映開始されたTVシリーズ。宇宙世紀(U.C.)を軸とする本家ガンダムとは別の世界線で、年号はコズミック・イラ(C.E.)。所々、初代ガンダムの展開がオマージュされている。続編で2004年に「 SEED DESTINY」がTV放映、外伝で「STARGAZER」の OVAが発売される。遺伝子調整によって強靱な肉体と優秀な頭脳を持った人間(コーディネーター)とそうではない人間(ナチュラル)との対立を描く。 

本編のネタバレ

1.始まり

SEED DESTINYから2年後、C.E.75。ナチュラルとコーディネーターの対立、紛争は燻り続けていた。事態の鎮静化のため、各主要組織が協力のもと、総裁をラクス・クライン(本作のメインヒロイン)として「世界平和監視機構・コンパス」が設立される。ライジングフリーダムに乗り隊長を務めるキラ・ヤマト(本作のメイン主人公)を中心に、各地の紛争に介入する。しかし争いが争いを呼び、自分に何ができるか悩むキラ。

そんな中、近年独立した新興国家「ファウンデーション」が、ゲリラ戦を続けるナチュラルの過激派リーダーの逮捕に協力することの申し出があった。その要請に応じ、コンパスはファウンデーションに向かう。

2.ファウンデーションの企み

連邦国およびファウンデーションのメンバとの協議を経て、過激派リーダー逮捕の合同作戦が開始される。戦闘の中、ファウンデーションの部隊であるブラックナイトスコードがもつ特殊な能力により、キラは過激派リーダーを追うことしか見えなくなり、協定ラインを越え戦闘を継続する。連邦国は協定違反だと激昂するも、ファウンデーションは戦闘介入は自らの意思ではないことを示すためにキラを攻撃開始する。キラはブラックナイトスコードからの集中砲火を浴び、ライジングフリーダムは撃破されるがアスラン・ザラ(もう1人の主人公)が救出に入る。一方で、ブラックナイトスコードの別部隊は連邦国の核ミサイルを操作し、ファウンデーションに向けて発射する。ファウンデーションのトップらはラクスを強引に連れて宇宙へ脱出、自国の街は核の光に消え崩壊してしまう。ただし、これは連邦国(ナチュラル)がファウンデーション(コーディネーター)を攻撃されたため、反撃を正当化するための作戦だった。この戦いで旗艦であるアークエンジェルは轟沈、核の光の中で船体は失われてしまう。

メインビジュアルをもとに本作前半の状況を補足

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』解説画像

3.反撃の狼煙

先の戦いから戦艦とモビルスーツを失う主人公一味。SEED DESTINYまで生きていた一部メンバが2人逝くも、主要キャラは奇跡的に生き残る。そんな中で事が動く。

・コンパスの活動停止

 キラが暴走したように見られてしまったため、世界平和監視機構とか名前がついているが各国からの支援が得られなくなり活動停止となる。

・ファウンデーションの女王と宰相・オルフェの暴走

 自作自演なのに「ナチュラルに核を撃たれた!レクイエム(月面から全方位に打てる巨大ビーム兵器)で反撃する!」「我々はコーディネーターを越える存在、アコードである!」「ディスティニープラン(遺伝子情報から最適な将来を確定する社会の構想)により世界を統治する!!」と世界に向け発信する。これにより本作の悪役およびラスボスは女王とオルフェに確定する。

レクイエムにより地上の街が破壊されるシーン、人が蒸発するシーンがエグい。

・アコード

 ラクスもアコードらしい(後付け設定?)。オルフェとは不思議なシンパシーを感じ合い、ラクスを寝取ろうとする。アコードの特殊能力?前述のブラックナイトスコードらの特殊能力も、アコードだから持っていると思われる。もキラはTV版ではスーパーコーディネーターの実験体として語られていたが、アコードの失敗作の様子。

オルフェにラクスを奪われ、キラは「自分ががんばるしかないんだ!みんなが弱いから!!」「自分はラクスが望むものを何一つあげられていない‼︎」と感情をぶちまける。たぶん見る人によってはドン引き。ガキか!と思ったら設定上は19歳のガキだった。

キラとアスランは拳で語り合い、一喝と叱咤激励する。

アスランに一喝されるキラ

アスランに一喝されるキラ

ラクス救出、レクイエムの破壊を目的に掲げた主人公一味は、裏の支援もあり戦艦の手配とこっそり整備されていた主人公らの旧機体を受領し、反撃の狼煙をあげる。




4.決戦

宇宙では、デスティニープランを聞いた一部のコーディネーターがクーデターを起こしていた。コーディネーターでもファウンデーション一味、クーデター組、主人公一味を支援する人たち(コンパスを支援していた人たち)と割れるのに加え、海賊船と化した主人公一味、それを支援する地上の部隊などが加わり大混戦となる。

無事にラクスを救出し、次にレクイエムの破壊へ向かうところでキラの前に新型機に乗ったオルフェとブラックナイトスコードの隊長機に囲まれる。キラが乗る機体は武装破壊され、エネルギー切れ寸前となりピンチを迎えるが、ここでまたもやアスランが救出に入る。また、新型バックパックに乗ったラクスと合流し、合体(機体的な意味で)することでキラの機体はパワーアップを遂げる。新型バックパックの新兵器や、弍式にアップデートされたストライクフリーダムの隠し兵器はやはり強かった。キラvsオルフェ、アスランvsブラックナイトスコードの隊長と一騎打ちとなり、主人公一部が快勝する。

一方で、シンらの活躍により、女王が乗るファウンデーションの旗艦、ブラックナイトスコードの残りおよびレクイエムの撃破に成功し、クーデターも鎮圧、ひとまずの終戦を迎える。

ブラックナイトスコードカルラvsマイティーストライクフリーダム

   

ぶっちゃけSEED FREEDOMはどうなの?

初めて見た時は情報量の多さにお腹いっぱいで、満足感がありました。怒涛の展開と、細かいところを含めて全てを語り尽くすことが難しいネタが満載です。リアリティのある戦争描写や国家間の小難しい政治的な要素など、シリアスなシーンで従来のガンダムファンに応える要素もあれば、キャラクターは現実離れしたぶっ飛んだ容姿や性格だったり、「そうはならんやろ…」なシーンは御愛嬌、終盤は愛と気合いで勝利を掴み取る展開など、総合的に「いい意味でオタク映画」という感じでした。

ファウンデーションを初めて訪れた主人公らにがん飛ばすブラックナイトスコード。キャラがウザくて濃い。

個人的には、主人公らの戦艦に乗る艦長が指揮をとって喋りまくるシーンがエヴァのミサトさんを彷彿とさせ、印象的でした(声優は同じ三石琴乃さん)。あと、本作ではなぜか女性陣の唇の表現がなんか気持ち悪く、悪い意味で気になります。

TV版を知る人には、シンの扱い等すっきりしなかったところが補完され、SEEDシリーズの総まとめとなっていると思います。また、TV版を知らない人、そもそもガンダムを知らない人も、本作で話は完結はしているので、雰囲気だけでもSEEDを体感できると思います。

少しでも気になった人は是非劇場で新しいガンダムに、SEED最新作に触れてみてはいかがでしょうか。

    

公式で公開中のTV版スペシャルダイジェスト

   

1/28上映後舞台挨拶(ライブビューイング視聴)での裏話

・保志「劇場版制作発表から少し時間が経って、制作側から中止っぽい話も聞いたりしたこともあった。だがようやく劇場版が完成し、こうしてみんなで見れることが嬉しい」

・福田監督「挿入歌のミーティアを使うことは決まっていた。新曲FREEDOMは流すシーンは決まっていて、ここで流す曲を作って欲しい、と作曲をお願いした」「キラとアスランの殴り合いを止めに行ったシンは、キラとアスランに一発ずつ殴られている」「ラスボスのカルラが二人乗りなのは、イングリットが後方戦艦のミサイルを、オルフェが機体とドラグーンを操っている」

・上坂「役のキャラは逝ってしまったが、また演じたい」

 福田監督「ゲームとかでまた機会はあると思う、スパロボとか。スパロボに出さなかったらバンナム頭おかしい」

・森崎「“闇に堕ちろ、キラヤマト”のセリフは表現が難しく何度も撮り直した」

   

おしまい




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