2023年11月公開映画【駒田蒸留所へようこそ】をネタバレレビュー!崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する、若き女社長が家族の絆をつなぐ”幻のウイスキー”復活を目指す、P.A. WORKS「お仕事シリーズ」初のオリジナル長編!
※画像は公式HPより。
ネタバレ【駒田蒸留所へようこそ】蒸留所を舞台としたお仕事映画!
ネタバレ【駒田蒸留所へようこそ】
ウイスキー蒸留所を舞台としたお仕事シリーズ映画。アニメ制作社P.A.WORKSがうんだ「花咲くいろは」を思い出しますね。「駒田蒸留所へようこそ」会社も同じですし。
「駒田蒸留所へようこそ」メインの登場人物は4人。
高橋光太郎(cv.小野賢章)
主人公。声がハリー・ポッター。自分の仕事にプライドのない新米記者で、駒田蒸留所サイドにも迷惑をかける存在。
駒田琉生(cv.早見沙織)
美術学校を退学して、亡き父の蒸留所を継いだ若き所長。幻となった自社ウイスキー「独楽」を復活させようとしている。
川端朋子(cv.内田真礼)
主人公の親友。駒田蒸留所で勤務。思ったことをすぐ口に出す。
駒田圭(cv.中村悠一)
主人公の兄。駒田蒸留所をやめ、大手ウイスキー蒸留所営業になった。その後父を失って、家族とは疎遠となっている。
「独楽」というウイスキーの復活を目標とする駒田琉生とその親友朋子。
東京の出版社に記事を書いてもらおうとしますが、来たのはやる気のない主人公高橋。観客の私も、見ていてイライラするやる気のなさっぷり。私自身も仕事にプライドがないので同族嫌悪なのかも…(笑)。しかし、高橋は とある出来事を経て覚醒します。
覚醒後の高橋は、駒田琉生と駒田兄の架け橋となったり、色々な蒸留所に掛け合って「独楽」復活のために奔走したり、本業の執筆業で「独楽」復活の活動を記事にしたりするまでに。
駒田兄妹の仲はなおって、ウイスキー「独楽」も復活する・・という内容です。
安直な恋愛要素は全くなし(内田真礼さん演じるツンツン女子とか恋に落ちやすそうな性格してたけど)。純粋なお仕事モノの映画として楽しめます。
物語のコアとなるのがはテイスティングノート。ウイスキーを試飲する過程で飲んだ感想を記したノートなので、同じウイスキーが対象であってもその内容は個人によって全く異なります。
単純に味を書き示す人もいれば、飲んで感じた味を美しい光景に例える人も登場します。駒田琉生所長や先代所長の味の表現も秀逸。特に現所長のテイスティングノートは意外性あり絵面もびっくりの内容なので、是非大きなスクリーンで楽しんで頂きたいです(笑)
本編を盛り立てるBGMは、ジャズのようなテイストでウイスキーのイメージとマッチしてカッコいい。あと全編背景が線のはっきりした絵になってました(わたせせいぞうの絵のような雰囲気を受けました(笑))。
感想【駒田蒸留所へようこそ】
東京都有楽町で働くライターの高橋。
駒田琉生が所長を務める「駒田蒸留所」は富山にあり。かつてはウイスキー「独楽」を販売していましたが、地震によって施設が損壊。販売するお酒を日本酒に切り替えた過去があります。
高橋は、駒田琉生と川端朋子から依頼のあった駒田蒸留所のWEB記事執筆のため、全国各地のウイスキー蒸留所を3人で巡ります。
前半パートは、ウイスキーのお勉強も出来て THE・お仕事映画してて面白い。ただ、当の高橋はやる気がありませんが(笑)
記事執筆のため「駒田蒸留所」でも清掃員として働く高橋は、駒田琉生によるテイスティングノートを発見。中を見ると…
ウイスキーの味が文章ではなく、ボーイズラブの男2人の絵として描かれていました(笑)。恥をかかされた駒田琉生所長は、言い訳ばかりしている高橋にブチ切れ。びんたをかまします。
駒田蒸留所の古株所員の過去語りも手伝って、ようやく自省した高橋。古株所員の語った駒田蒸留所にまつわる過去とはこういうものでした。
・富山を襲った地震のため設備が駄目になり、ウイスキー製造を諦めた。
・社長は社員の生活ためにウイスキー製造をあきらめたが、諦められなかった主人公の兄貴は大手メーカー桜盛蒸留所へ入社。
・その後 父親は過労で死亡。兄貴は駒田琉生や母と確執が生まれてしまっている。
・父親死亡後、駒田琉生は美術学校をやめて駒田蒸留所所長に。それまでも駒田蒸留所でバイトはしていたが、臨んで仕事についた形ではない。
・兄貴は桜盛蒸留所の所員として、駒田蒸留所を買収しようとしている。
生まれ変わったように仕事に専念する高橋。しかし、高橋は修正前の記事をネットにアップするというやらかしをやってしまいます。
やっちまったなぁ~~~~
社会人がお仕事モノを鑑賞すると、自分の仕事とシンクロして辛い所がありますね(笑) うっ…頭が。
やらかしの内容は、駒田琉生の兄が勤務する桜盛蒸留所が海外からウイスキーを輸入して自社製品として出荷していると書いてしまったこと。
桜盛蒸留所に菓子折を持って謝りに行く高橋。
10個くらいしかお菓子が入らなさそうなしょぼい箱に見えるので、私だったら「謝る気あんのか、コイツ」とおもってしまうところですが、桜盛蒸留所はすんなり許してくれます。現ナマでも入っていたのだろうか(笑)
謝罪の場が終了した後、桜盛蒸留所からは駒田兄が登場。
高橋の書いた駒田蒸留所の記事を楽しみにしているという駒田兄。記事の中の妹(駒田琉生)の発言が本人のものかを質問され、YESと答える高橋。
駒田兄「あれほどの見識を身につけていたなんて・・」
駒田蒸留所を襲う不幸。漏電により火災が発生してしまいます。東京から富山の駒田蒸留所へ向かう高橋。手に入れた「独楽」の原酒が燃えてしまって、ウイスキー造りをあきらめて、兄のもってきた買収話を受け入れようとする駒田琉生所長・・
しかし、社員一同や高橋の熱い言葉に背中を押され、ウイスキー造りを続けることに。
親友の朋子「これじゃ買収の話 受け入れられないね」
次なる策を考える高橋。駒田琉生のテイスティングノート(BL漫画)を見せてもらい、ウイスキーの味の表現を記事へと昇華して公開。海外からも ウイスキーのサンプル品が届く事態に。三郎丸蒸留所という会社からは、復活させようとしている「独楽」も届きました。
三郎丸蒸留所の手紙「独楽の復活を心から祈ってます」
駒田兄とバーでグラスを交わす、高橋。駒田兄の「独楽」への想いを打ち明けれられます。高橋が間を取り持ったことで、駒田琉生と兄は復縁。一緒にウイスキー「独楽」を復活させることに。
母親とも会う駒田兄。
駒田兄妹の母「父さんがあなたを呼び戻さなかったのは、あなたにはあなたの道を進んで欲しかったからなのね」
試行錯誤を経て、兄妹の力で「独楽」のサンプルが完成。出来たサンプルを母親に飲んでもらう駒田兄妹。
母親の笑顔をみて、口をほころばせる駒田兄妹。
兄が父親に託されていた「独楽」のテイスティングノートには、駒田蒸留所でつくったウイスキーの味は最終的に母親の笑顔で判断をすると書いてありました。
こうして「独楽」を復活させた駒田蒸留所。
駒田蒸留所へ向かう1台の車。車に乗っているのは、駒田琉生、親友朋子、記者高橋、そして新米記者。
ウイスキーに興味がないという新米記者はかつての高橋のようで、笑ってしまう3人。
車が目的地の駒田蒸留所へ到着。新米記者に声をかける駒田琉生。
駒田琉生「駒田蒸留所へようこそ!」
関連記事:駒田蒸留所へようこそ聖地情報
おしまい
コメント