【ワース命の値段】ネタバレレビュー!人生をお金に換算する方程式?

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2023年2月公開【ワース 命の値段(原題Worth)】をネタバレレビュー!ひとの命に値段をつけろ!1000人以上の死者を出した911テロの犠牲者の人生の価値を金額へ換算するひとりの法律家・・衝撃のノンフィクション!




【ワース命の値段】ネタバレレビュー!

人生の価値はいくらに換算できるか?

1000人以上の死者を出した911テロ・・・

アメリカ政府の命を受け、法律家の主人公が補償基金を設立し、亡くなった人への保証金の金額を算出することとなります。

人の命に値段をつける汚れ仕事をやることとなった主人公。

しかも無償で・・・

街を歩けば民衆に罵倒され、金持ちには利用されそうになる。唯一主人公の算出した命の値段を文句なしに受け入れていたのは、911で無くなった皿洗い移民の家族くらいですね・・・

映画観た限りだと、全然割にあってない・・・

では主人公が目茶苦茶いい人だからこの仕事に臨んだのか?というと、そうではなく、犠牲者にあまり興味が無いように描かれているのが気になります。

 

ここからは勝手な感想。

結論、映画【ワース命の値段】は、私の観たい内容とはちょっとズレていました。

 

観たかった内容

911で皿洗いから役人まで、色んな人が亡くなった。主人公は、収入の全く違う死んだ人の命にどう値段をつけるのか?

 

映画の実際の内容
命の値段を算出する数式はすぐ出来あがる&内容は映画視聴者にはわからない

保証金支払い申込み8割を目指して頑張ろう!
基金に申し込まないヤツは、後で訴えてくる可能性をはらんでいる。被害者の8割が基金に申し込んでくれるのかくれないのか、どっちなんだい!・・・の様相をハラハラしながら待つのがメインストーリー。

主人公は被害者がどういう人物だったかを知ろうともせず、人の命に機械的に値段をつける。それが同僚からも反感を喰らう
(個人的には、無償で働いているのに、犠牲者1人1人の過去なんか調べてられないだろと思ってしまうんだけど)

主人公が「【数式】じゃダメだ!亡くなった人の過去を知った上で値段をつける「裁量」が必要なんだ!」という心のあり方になったので、反対派も納得して、基金申し込み率8割超え目標達成!


で、どうやって値段をつけたんだよ、と想ってしまうふわっとした内容だったので、ちょっと観たかった内容と違ったなと。

あと亡くなった方には救助に尽力した消防士も多く含まれていたようです。消防士の夫を亡くして、3人の子をもつシングルマザーとなった女性の話に長く尺が取られていました。夫を失ったのに保証金はいらないというシングルマザー。

シングルマザーが主人公にいった一言が印象的です。

シングルマザー「あなた(主人公)は【金をもらえ】と言い、義兄は【戦え】と言うけど、本当にほしい【遺体が見つかった】という電話はならない

という胸を打つセリフ・・・

アメリカの消防士はなんて立派なんだ!

と思いきや、故人消防士の浮気が発覚・・・

外に二人の子供をつくっていることが判明しました。そのためシングルマザーは結局保証金をもらうことを決意。保証金をもらうことで、他の2人の子供に分配することを決意したのです。

・・・美しいストーリーで終わらせない悲哀。

  

映画自体の内容がどこまで実話かはわかりませんが、現実の世界での基金の支払い対象は5560人、総支払額70億ドル、拒否は94人におさまったとのことです。

2003年終了予定だった基金は、長期被害に苦しむ人のために援助が続けられているとのこと。

映画自体は腑に落ちないところも多かったですが、今回の主役を演じたマイケル・キートンが元気そうでよかったです笑

  

おしまい




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