2023年1月公開映画【ひみつのなっちゃん。】をストーリー調でネタバレレビュー!オネエであることをかくして亡くなった「なっちゃん」。なっちゃんを慕う3人のオネエは正体を隠してお葬式に参列するかを悩むこととなって―――!?感動のハートフルストーリー!
ひみつのなっちゃん。ネタバレレビュー
ひみつのなっちゃん。感想
ドラァグクイーン(女装パフォーマー)の先輩であるなっちゃんが亡くなり、なっちゃんの実家岐阜県郡上八幡に行くこととなった主人公たち3人のストーリーです
- 主人公バージン(滝藤賢一)
踊ることを辞めた、ドラァグクイーン。
- モリリン(渡部秀)
なっちゃんが営む新宿二丁目の食事処の店子で、涙もろいドラァグクイーン
- ズブ子(前野朋哉)
オネエ系タレントとして一般人にも知名度の高いドラァグクイーン
3人の織成す凸凹珍道中に笑い、自分らしく生きることのつらさと喜びに胸を打たれること間違いなしのオススメ映画です!
ひみつのなっちゃん。ネタバレ
死んだ人
ドラァグクイーン(女装パフォーマー)の格好で、一人自室で踊る主人公バージン
バージンは昔はダンサーでしたが、人目を気にして人前で踊ることをやめてしまっていました
そんなバージンのもとへかかってきた1本の電話。向かった先は・・・
― 遺体安置所
バージンと、電話をくれたモリリンは棺の中で永遠に眠るなっちゃん(演.カンニング竹山)をみます
モリリンが何人にも電話をかけて、やってきたのはバージンだけだったようです
遺体安置所に現われた葬儀屋がバージンとモリリンに「家族か」と訊ねますが、
バージン「なっちゃんは・・・師弟関係のボス的な?」
と、なっちゃんがオネエであることを隠しているが故、正直に答えることすらできません
なっちゃんの遺品整理を手伝おうというモリリンにたいして、冷めた言葉を投げかけるバージン
バージン「死んだ人の血液型も住所も呼吸も知らない」
バージン「私たちにできることなんてないのよ」
オネエの証拠
家族が来る前に、なっちゃんがおねえだった証拠を片付けようとするモリリン
お店にあったオネエの証拠を隠蔽しようと運びだそうとします
モリリン「え!?これ犯罪??」
ひょんなことからバージンとモリリンは、3人目のオネエ・ズブ子を仲間に加えて、なっちゃんの住所を調べることになりますが・・・
岐阜県郡上八幡
グローリーというオカマの駆け込み寺でなっちゃんの住所をゲットした3人は、亡くなったなっちゃんの家であるあさひ荘へやってきます
なっちゃんの家は窓が開いていたので、ベランダから不法侵入をかますバージンたち
無事に部屋へ入れたことを喜ぶも、不意に鳴った玄関チャイムにあわあわする3人
3人「「「淑女は・・・ピンチの時こそ・・・冷静よ!!!」」」
おネエの格好をしていたズブ子は、部屋にあったなっちゃんの男服を着ます
玄関チャイムを鳴らして現われたのは、なっちゃん母でした
自分たちはルームシェアをしている人間だ、とごまかす3人
亡くなったなっちゃんと対面してきたことを告げるなっちゃん母親
なっちゃん母「不思議なもんやね・・・涙も出んね」
なっちゃん母「小さい時と変わらん寝顔やっただけやね」
なっちゃん母は、部屋にあったカツラと口紅・・・なっちゃんの女装道具に気付きます
なっちゃん母「郡上にも大衆演劇がみえますよ」
バージンのウソを信じたなっちゃん母は、なっちゃんの故郷が岐阜県郡上八幡であり、郡上踊りと葬式に来てほしいと伝えて帰っていきます
仮面ライダーオーズ VS 仮面ライダーバース
なっちゃんの葬式に行くか行かないで大いにもめるも、バージン・モリリン・ズブ子はなっちゃんのお葬式に参加することを決意
バージンはちょっとお姉っぽい格好をしていますが、他の2人は男の格好をしています
― 道中寄った道の駅
モリリンの前でソフトを買っているのは・・・ワイルド&セクシーなトラック運転手
モリリンは仮面ライダーオーズを演じていた渡部秀さんなので、特撮ファンはにやりとする組み合わせですね
トラック運転手は後ろに並んでいるモリリンにウインクをして、なぜかモリリンの分もソフトクリームを購入
その後はモリリンを浴場に無理やり連れて行こうとするトラック運転手
モリリンはほいほいついて行くも、風呂にいた客が全員ガチムチだったことに恐怖して逃亡w
トラック運転手「大丈夫だってば!!」
スーパーのイケメンの正体は?
モリリン「”私達みたいの”が、お葬式へ行ってもいいのかな・・・」
バージン「なっちゃんが言ってた」
バージン「人間は内面から出てくるって」
バージン「だから見たくなった」
バージン「なっちゃんというひとりの人生が幕を閉じる最後のショー(お葬式)を」
― 岐阜県郡上八幡スーパー
バージンとモリリンがスーパーで買い物をしている最中、突如ずぶ子はひとり発狂し、帰ろうとしてしまいます
バージンは暴れるずぶ子を抑える最中、なっちゃんからもらった小さくて見にくいコンパクトが割れてしまう
バージン「割れたっ!!」
ずぶ子「みんななっちゃんのせい!今日だって死んだ人のためにデート断ってきたのに」
ひとり取り残されて立ち尽くすバージンに話し掛けるのは、スーパーでレジ打ちしてくれたイケメン店員さん
スーパー店員「いいんですか・・・?」
スーパー店員「仲間が悲しんでるならフォローしてあげるべきなんではないですか」
スーパー店員「申し遅れました。僕はここのスーパーの店員です」
バージン「いや、それは分かってるけど・・・」
イケメン店員が顔を見せただけで喧嘩は落ち着き、引き続き3人の車の旅は続く―――!
ダンス衣装
ずぶ子「私の声自体が【ご愁傷様】って感じじゃない?」ゲラゲラ
車旅が長くなってしまったせいで、お葬式会場近くについたのは夜中
日付が変わってしまったせいで、泊めてくれるホテルはありません
どうやらなっちゃんからもらった3人分のダンス衣装を持ってきた模様
モリリン「3人揃ってのダンスショーやったことないから。みんなで着てるところを見せたくて」
モリリンは自分の過去を語ります。自分の心が女の子だと小学生の頃にカミングアウトした過去・・・
その後の青春時代は”男らしさ”を押し付けられ、大人になってから今までやっちゃだめだと言われてきたことへの反動が何倍にもなって襲ってきてつらかったと泣き出すモリリン
ずぶ子「泣きたい時に泣けばいいのよ」
バージン「ごめんね・・・」
バージン「いい言葉が見つからない。自分て一番近いのに一番見えないんだもの」
しんみりとした雰囲気の中、草むらから何かが近づいてくる・・・
ドラァグクイーンと郡上踊り
― 次の日
どうやら旅館を営業しているおじさんが、ずぶ子を確保してくれた模様
テレビに出演するときの持ちネタをつかって、宿の客と打ち解け合うずぶ子
傍らバージンは、旅館の娘からドラァグクイーンの踊りを見せてくださいと頼まれます
モリリン「踊りましょっか」
ずぶ子「衣装ならあるじゃない」
バージン「やるわけないでしょ」
宿の庭に集まる人々を前にモリリンとずぶ子は、モリリンがもってきた衣装を使ってショーを披露!
バージンだけは客側で2人のダンスを物憂げな表情で見ています
― 踊りのあとの旅館で
バージン「なんかすみません」
バージン「踊り・・・変でしたよね」
宿のおっちゃん「?」
宿のおっちゃん「郡上踊りと変わらんよ」
宿のおっちゃん「みんなキラッキラになって、な」
宿のおっちゃんの何気ない一言が、バージンの心を打ちます
宿のおっちゃん「そろそろ行こうか。行き先、並木さん家やろ」
喪服に身を包む3人は、なっちゃんの実家へと向かいます!
なっちゃんの母
モリリン「どうかバレませんように」
オネエであることを隠そうとするも、節々で”らしさ”が出てしまう3人
しかしバレることなく、3人は棺の中のなっちゃんに挨拶を終えます
葬式も終わり、喪主であるなっちゃんの母親が挨拶文読み上げます
なっちゃん母「思ったことをはっきり言う子でした」
なっちゃん母「自分の目の前に広がる世界をよーく見ていた」
なっちゃん母「この子にとって世界は美しいものであふれていた」
”みにくい”アヒルの子が好きだったというなっちゃん
なっちゃんにもらった小さくて見にくいコンパクトを思い出すバージン
バージン「どうりで小さくて”見にくかった”訳だ」
なっちゃんの残したギャグに気付き、泣き出すバージン
それにつられてモリリンとずぶ子も声を上げて泣きます
突如泣き出した3人に驚いたのか、他の葬式参加者が3人を取り押さえます
そのはずみでなっちゃんの入っていた棺にぶつかってしまい・・・
ひみつのなっちゃん。
― 葬儀の終わった会場で
バージン「知ってたんですか?なっちゃんがドラァグクイーンだったこと」
なっちゃん母「どうやろ・・・?」
なっちゃん母「命がなくなれば体は入れ物やから」
なっちゃん母「スカートくらい穿かせてやらんと」
なっちゃん母「お母ちゃんが知っとったってことは、あの子には秘密でお願いします」
【しーっ】のポーズをとるなっちゃん母。
なっちゃん母の言葉に心を打たれたのか、その夜のバージンは、モリリンやずぶ子とともに郡上おどりへと繰り出していく。
ひみつのなっちゃん。聖地記事
おしまい
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