悪役の登場しない映画で、正義のヒーローは何をすればいいのか?
ツッコミ役の少すぎる、本人たちはいたって真面目なラブ多めのギャグストーリー、【KAPPEI】!
2022年3月18日公開の【KAPPEI】をネタバレレビュー!
※画像はYoutube公式動画のものです
映画KAPPEI感想
1999年、世界は荒廃し、「世紀末」な状態になってしまうというノストラダムスの大予言。
それを不安に思った師範は少年たちを孤島に集め、屈強な戦士たちへと育て上げます。
しかし、、、
2022年になっても「世紀末状態」にはならず(笑)
師範はトンズラし、世紀末の戦士たちは現代社会へ放り出されてしまうことに。
主人公勝平(演.伊藤英明)は街で出会った大学生の青年の家で半ば強引に暮らしはじめるところから物語は動き出します・・・
原作漫画のあくまで真面目なギャクの空気感を豪華キャストで忠実に再現されていたと思います。
とくに師匠役の古田新太(笑)
世紀末の戦士を育てる古田新太は、修行する少年たちの横でいくつもの恋の迷言を吹き込みます。
師範「この世には【先輩効果】というものがある」
師範「先輩という存在であるだけで、3割増しで補完されるのだ」
師範の数々の名言が、現代社会で生きることとなった世紀末の戦士達に影響を与えています。
基本的に生真面目な世紀末の戦士たちは、殺風(さっぷう)と呼ばれる気功とおぼしき技を使えます。
かつて仲間だった世紀末の戦士同士でときに殺風を使って戦い、絆を深めあい、そしてそれぞれが初めて見た女性という存在に恋をしていく・・・
登場する人物たちはみなキャラが濃い。
世紀末の戦士2、守(まもる)(演.大貫勇輔)。
恋を知らない勝平に、恋とは何か、片思いの辛さを教える。
ストリートパフォーマーの太った女性を愛し、同じくストリートパフォーマーの和也(演.関口メンディー)とダンスバトルは必見。
世紀末の戦士3、正義(演.山本耕史)。
尾崎豊に憧れ、中学生の不良と窓ガラスを割りまくる45歳。
自分の尻を叩いて白目をむいて殺風を出すのですが、欲を言うと山本耕史はもっと原作に忠実に白目剥いてイキ顔を見せてほしかったところではあります(笑)
最後は英雄(ひでお)さん(演.小澤征悦)。
師範代まで上り詰めたものの、解散後は完全に常識人として現代の生活に溶け込んでいます。
それぞれの世紀末の戦士達の描く、本人達は至って真面目なラブストーリー。
迫力のバトルとともに映画館で是非♥
おしまい
コメント