ミニシアター上映から始まり、大型シネコンでも上映された【侍タイムスリッパー】をネタバレレビュー!現代にタイムスリップした会津藩藩士が時代を超えて紡ぐ友情を描く心温まる名作!
ネタバレレビュー【侍タイムスリッパー】
ネタバレレビュー【侍タイムスリッパー】
2024年8月公開映画【侍タイムスリッパー】を鑑賞しました。ミニシアターで公開された映画ですが、チネチッタ(川崎の大型シネコン)でも公開されるようになったので足を運んでみました。
単純明快なストーリーで、おっさん受けする映画ですね(笑)。シアターの中にいたおっさん数人がデカい声をあげて笑ってました。手を叩きながら笑ってるおっさんもいました。
怖いわ(笑)
リアルのおっさんはさておき、ストーリーは会津藩士高坂新左衛門が相棒の剣士とともに宿敵の長州藩の剣士と戦うところから始まります。
そこへ突如降り注ぐ豪雨、そして落雷。
すると新左衛門は時代劇を撮影中の現代へタイムスリップ。幕府が滅亡してから百四十余年経過していることにショックを受けながらも新左衛門は、拾ってもらった寺の僧にやっかいになりながら時代劇のエキストラ(斬られ役)としていきます。
大部屋の役者たちや、若き女性副監督たちとの交流をはぐくんでいく新左衛門はその名を世にとどろかせていきます。
ついには大御所役者からも声がかかる事態に。
大御所役者と対面する新左衛門。
なんとその正体は、現代より30年前にタイムスリップした長州藩士!
元長州藩士(大御所役者)「剣を交えた時はおぬしより若かったが、今や私の方が年上になってしまったよ」
”最後の武士”として時代劇映画を撮りたいと言う元長州藩士。
元長州藩士「お主でなければだめなのだ」
かつて斬りあった仲の2人を主演に据えて映画撮影が開始していきます。
10年も時代劇を退いていたという元長州藩士。斬った浪人の顔が浮かぶと言って時代劇をやめていた模様。元長州藩士を遠回しに励ます新左衛門。
元宿敵の間柄に芽生え始める2人の奇妙な友情が熱い!
撮影が進む中、脚本をとおして会津藩が悲惨な終わり方を迎えていたことを知る新左衛門。自暴自棄に酔っ払うも、酔ってオヤジ狩りにあってしまいます。
<自分はこれでいいのか?>
自分の生き方に疑問をもつ新左衛門。とった行動は…
なんと、映画ラストシーンの戦いを本物の日本刀で殺陣をすること。
新左衛門、元長州藩士、映画監督で血判状をつくり、日本刀の殺陣でどのような事態が起きても一切責任を問わないことを誓い合う3人。
そして迎えるラストの殺陣!脚本を一切無視した真剣勝負!
鬼気迫る殺陣!ここに至るまでの殺陣シーンを超える、本当に命を賭けて戦う様!
元長州藩士の剣をなぎ払う新左衛門。新左衛門のもった日本刀が元長州藩士の首を斬るその寸前……
泣き崩れる新左衛門。いつしか紡いだ友情を確かめあう新左衛門と元長州藩士。
撮影が終わり、衰退していく時代劇と自分たちの生きた時代に憂いをみせる元長州藩士。
元長州藩士「いつか我々の生きた時代も、時代劇も忘れられる」
それを暖かく否定する新左衛門。
新左衛門「けどそれは今はそのときじゃない」
新左衛門の映画女性副監督へ好意を寄せることを見抜く元長州藩士。
副監督への告白を煽る元長州藩士。
新左衛門「今はその時じゃない」
と先の台詞でカッコよさげにかっこ悪いことをつぶやく新左衛門(笑)
こうして撮影された映画は大ヒット。しかし、新左衛門は変わらず斬られ役を続けています。
そしてそんな時代劇撮影所の傍らで…新左衛門の相棒会津武士が現代へタイムスリップしてきてキョトンとしたところで映画は終了。
派手なシーンはないけれど、新左衛門の愚直なまでの性格がひきよせる暖かい人間関係がいい映画でした!
おしまい
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