ネタバレ【映画TheMoon】宇宙開発技術者がふたたび歩み出すまでの物語

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韓国初の有人月面探査がテーマの映画「THE MOON」をネタバレレビュー!挫折し、歩みを止めた宇宙開発技術者と宇宙にただひとり取り残された宇宙飛行士のつむぐ物語がおもしろい!




ネタバレレビュー【映画TheMoon】宇宙開発技術者がふたたび歩み出すまでの物語

えい
2024年公開「The moon」をネタバレレビュー

ネタバレレビュー感想【映画TheMoon】

あたかも韓国の宇宙開発のドキュメンタリーかのように始まる「The moon」。インタビューを経て3人の宇宙飛行が宇宙で活躍するシーンへ移るのですが、2人の宇宙飛行士が太陽風のもたらしたトラブルによって帰らぬ人となってしまいます。

「The moon」は残された1人が地球へ戻るための物語です。
「The moon」冒頭は、同じく宇宙飛行士の生還をテーマとした「ゼロ・グラビティ」(2013公開)ぽいなとおもって鑑賞しておりました。

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映画「The Moon」でも映画「ゼロ・グラビティ」のジョージ・クルーニーを彷彿とさせる自己犠牲にあふれた宇宙飛行士が登場し、トラブルに巻き込まれなかった宇宙飛行士を守るために自分の命綱を切って宇宙空間へと消えていくシーンがありましたし。

ただ、映画「The Moon」は宇宙飛行士の遭難トラブルを地上にいる宇宙開発技術者が救うというお話。宇宙飛行士ととある因縁をもった宇宙開発技術者が、すべてを投げ打ってでも宇宙飛行士を地球へ生還させようとする展開に心を打たれます。

友人くん
宇宙飛行士と、宇宙開発技術者。話が多角的になっているところがいい!

改めて、詳細あらすじ。
1人宇宙船に残された宇宙飛行士を助けるために奔走するKASC(韓国航空宇宙センター)。彼らがまずとった策は、五年前に宇宙ロケット開発に携わった代表者2人を連れ戻し、サポートに入ってもらうこと。

ただし五年前の宇宙ロケットは大気圏の外へ出る前に爆発を起こし、開発者の一人は自殺。残る一人であるキム・ジェグクはマタギのような生活で暮らしていました。
KASCはキムを連れ戻し、KASCはキムを中心として宇宙飛行士を地球へ戻すために奮闘するという流れです。

しかし、キムは宇宙で取り残された宇宙飛行士ファンとは大きな因縁が。ファンの父親は五年前に自殺した宇宙開発技術者。ただならぬ関係を想起させ、物語がすすみます。
待ち受ける熱い展開!

・開発者キムの元嫁がNASA幹部。別れた夫からの情報提供依頼に渋りながらも、同胞の韓国人のためにNASAでしか知り得ない情報を横流します。

・宇宙空間→月の裏側へ移動しながら救助を待つファン。死と隣り合わせながらも祖国に有益な月面情報を持ち帰ろうとするところが熱い!

・キムの部下が巧妙に世論を巻き込み、ファン生還のためにKASCとNASAを動かそうとする!

月面にいるファンと、地上のキム。
死に瀕した宇宙飛行士ファンは自分の父親はロケット発射がうまくいかないことを開発の観点から知っており、それに責任を感じて死を選んだと言います。しかしキムはこれに反論。自分(キム)はファンの父親からロケット発射がうまくいかない可能性を訊いていたもののロケット開発が遅れることを嫌って告白を握りつぶしたと語ります・・・

最終的に、キムの手腕によって宇宙飛行士ファンは月面を脱出し、キムの元嫁(NASA幹部)が招集したNASA宇宙飛行士たちがファンの救出に成功します。

キムの元嫁の行為はNASAへの背徳行為として描かれていますが、キム元嫁が宇宙飛行士に「国籍は関係ない、同胞(ファン)を助けてほしい」と涙ながらに訴えるシーンが熱い・・

ファンの地球への生還は成功。亡くなった宇宙飛行士2人の遺族と対面するなど、熱いシーンが続きます。

そのころのキムはというと。。。
大きな功績を残したにも関わらず、宇宙博物館で子ども相手の説明員になっています。ショボい宇宙服を作って、部下に着せて、子どもたちの前に立たせて説明させることをやっているのですが・・・

子どもたちのいたずらによってレプリカ宇宙服がボロボロに(汗)。

レプリカ宇宙服をきた部下がヘルメットを脱ぐと・・・

中身は部下ではなく、宇宙飛行士ファンが―――

…という胸熱シーン!セリフはなかったのですが、ファンとキムのわだかまりは解けたというエンドでした。下手に言葉を並べずとも、想いが伝わる表現がいい!

友人くん
それでは最後に・・・

私の気におきに入りシーン。ひと一人を浮かばせることすらできるドローン(マル)がファンの月面での相棒として登場します。別段感情表現ができるドローンではないのですが、宇宙飛行士の命を救うために何度も活躍します。その後役目を終えて電源がシャットダウンされていくマルに…

宇宙飛行士ファン「ありがとう、マル」

と感謝するところがぐっと来ました。

友人くん
宇宙映画にハズレは少ないよな~(個人的感想)

  

おしまい




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