【映画ドラえもん のび太の地球交響楽】をドコよりも詳しくストーリー調でネタバレレビュー!音楽がエネルギーになる惑星の住人ミッカとつむぐ物語の行方は?
ネタバレ感想【映画ドラえもん のび太の地球交響楽】
感想レビュー【映画ドラえもん のび太の地球交響楽】
ドラえもん初のミュージカル(?)映画!メインキャラたちの奏でる音楽シーン多めです。
ストーリーは孤独な宇宙人の少女ミッカがのび太の下手くそなリコーダーの音色になぜか惹かれるところから始まります。そしていつものメンツがミッカに同行し、音楽を使ってミッカの故郷を苦しめる「ノイズ」という音楽を毛嫌いするスライムをやっつけるというもの。
後述しますがストーリーに幾重にも伏線が仕込まれていて、それがきれいに回収されるところもいいです。「あ、これ後で伏線になるやつだな」と感じたりするところもありますが(笑)
胸や目頭の熱くなるシーンもたくさん。種族最後の生き残りのミッカ。落ち込む素振りを見せることもなく、前向きに生きていく様子に観るお客さんも力をもらえるはず。宇宙人のミッカが地球のとある人物と出会うエピソードは泣かされる、、私、ドラ映画屈指のエピソードに挙げちゃう。
そして、主人公のび太もカッコイイ。バカにされてたリコーダーの演奏をミッカに喜んでもらえたことから、もっとリコーダーを演奏できるように前向きに頑張る姿がいい。ドラえもんの道具でリコーダーが意思を持ち、のび太のパートナーとしてともに成長していく姿もかっこいいです。
そういやジャイアンは映画ならではのかっこよさは少なかったな、、のび太の演奏を下手下手言うシーンが多かった。まあ下手なんだけど(笑)
後はのび太のメガネをとったシーンが2回ほど登場します(メガネとったのび太はドラえもんしか目撃してないですが)。「3」ではなく、つぶらな大きなお目々。結構イケメンなのでは!?しずかちゃんも眼鏡なしのび太を見たら、ぐっときちゃうはず(笑)
ここからはストーリー調ネタバレです!
ネタバレ【映画ドラえもん のび太の地球交響楽】
雪山。
毛皮をまとった原住民の少年が墜落する隕石を発見する。その場へ向かうと、そこには隕石の中で眠る赤ん坊がいた。
OP(歌無し)。最後のタイトルが出るまでドラえもんの映画とはわからない不思議な雰囲気の映像。
日本。のび太たちの通う学校の音楽室。「白鳥のエチュード」をうまく演奏できないのび太は周りからバカにされる。
スネ夫「のんびり呑気なのび太の「の」の音だ」たしなめる音楽教師。教師によると世界で一番古い楽器は「白鳥の骨製フルート」で東京上野の博物館にあるらしい。帰り道。
すぐにリコーダーをうまくなってやるとジャイアンとスネ夫に豪語するのび太。
野比宅。大量のどら焼きを前に喜んでいるドラえもん。どうやら書いたことが本当になる「あらかじめ日記」というひみつ道具に「今日はどら焼きを二十個食べた」と書き込んだらしい。
ドラえもんの隙を見て本を奪うのび太。テレビで流れるニュース。探査船「ハゲワシ2」が持ち帰った石の研究を都内の研究所で行っているらしい。その研究所では、研究対象の石がスライム化して研究所を人知れず去っていった。
音楽室。教師の都合で、音楽の授業が潰れて自由時間になったことを喜ぶ生徒たち。
帰り道、ドラえもんとあうのび太。音楽の授業がなかったのは、のび太があらかじめ日記に「今日は音楽がなかった」と書き込んだためだった。しかし授業どころか、世界から音楽がなくなっていた。音楽番組は中止となり、日常で発生する音楽はすべてノイズと変わってしまう。慌てたドラえもんはのび太が書いた日記のページを破ると、音楽は復活し事なきを得る。
街。研究所を脱走したスライムは人知れず音楽の出る機械を壊していく。
河原。リコーダーを一人練習しているのび太。見知らぬ少女に話しかけられる。言葉は通じなかったが、身振り手振りでリコーダーを吹けと言われるのび太。素っ頓狂な演奏をするのび太。少女はそれにあわせて美しいハミングをする。感激するのび太。しかし少女は目を話した隙に何処かへ行ってしまう。
河原。
ジャイアン、スネ夫、しずか、のび太の四人はリコーダーの練習をしている。
そこへ昨日の少女が現れ、ハミングをあわせる。ドラえもんもやってきて、ぬいぐるみやロボットのおもちゃを操って楽器を演奏。「ロボッター」「ムード盛り上げ楽団」
ジャイアン「言葉はわかんねーが、心が響き合ったぜ」
スネ夫「「心」あったっけ?」ナチュラル畜生のスネ夫。
またしてもいつの間にか消えている少女。河原で謎の液体ゴミを触ってしまうジャイアン。
草むらに隠れた謎の人物「見つけた、5人のビルトゥオーゾ」
夜。家に届いていた「今夜学校の音楽室でお待ちしております」という封書に従って、夜の学校へ向かうドラえもんたち5人。怪しげな雰囲気の学校、、
ピアノに置き手紙がある。「このメロディを弾いてください」に従って、エリーゼのためにを演奏するしずかちゃん。すると音楽室から謎の光が。ドアの向こうへ来てほしいと懇願する声と、聞き慣れた少女のハミング。
ドラえもん「行ってみよう!」
ドアの向こうへ行くドラえもんたち5人。ドアの向こうは宇宙に浮かぶ要塞のような建物につながっていた。
宇宙に浮かぶ謎の要塞。だれもいない殺風景な光景。
しずか「静かね」ダジャレか
階段や手すりに触ると、音や光が出ることに気づく5人。音楽が視覚化されている。音を出し続けると、建物にいろがつき、天井が花のように開く。
ドラえもん「宇宙なのに空気がある!」
そこへやってくる少女と1台のロボ。
ドラえもん「ほんやくコンニャク!味噌だれもあるよ」
少女はミッカ、ロボットはチャペックと名乗る。
ミッカ「ようやく来たか、のほほんメガネ(のび太)。ようこそ、ファーレの殿堂へ」
ドラえもんたちが今いる要塞はファーレの殿堂といい、それを完全復活させてほしいというミッカ。ファーレは音楽のことであり、電気のようにも使えるらしい。ミッカは惑星ムシーカの最後の生き残りらしい。
ドラえもんたち5人のことを音楽を極めた達人「ビルトゥオーゾ」だというチャペック。何故自分たちがと、混乱する5人。
ミッカは、「殿堂」に残された人類は自分だけだったので、誰かと音楽を奏でるのは初めてだと喜ぶ。
ミッカの家。チャペックの地球の楽器コレクションが並んでいる。
ドラえもん「運命の赤い糸」
毛糸にしか見えないひみつ道具を出すドラえもん。すべての楽器に赤い糸を取り付け、のび太たち四人に好きな紐をひかせる。そうすることで自分にあった楽器と惹かれ合うらしい。
ジャイアンはチューバ、スネ夫はバイオリン、しずかちゃんは打楽器ボンゴ、のび太は自分のリコーダーが当たる。
ドラえもん「音楽ライセンス」
四人に音楽ライセンスをもたせるドラえもん。楽器が意思を持ったかのように動き、演奏も自分のレベルにあわせてくれるらしい。楽器のキーホルダー化も可能。
殿堂の外(宇宙)へ行ドラえもんたち5人とミッカとチャペック。ファーレ(音楽)をペガサスに変化させるミッカ。真似することの出来ないのび太たちはタケコプターで移動。
宇宙要塞「殿堂」は、ファーレの力を与えると、エネルギーがたまり進化していくらしい。殿堂で暮らす音楽ロボバッチとモーツェルの前で、楽器を演奏するのび太たち。ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんはミッションをクリアしてライセンスの表記がビギナーからアマチュアに変化。しかしのび太の演奏は下手のまま。3人の足を引っ張ってしまう。
「殿堂」の中の雨降る森へ移動。
タキレンという人型ロボが泣いている。森の雨ももタキレンの気持ちに連動しているらしい。
ドラえもん「マエストロヘッドとなりきり棒」
モーツァルト風かつらと指揮棒を出すドラえもん。しずかちゃんの持っているボンゴはマリンバに変化。
ドラえもん「打楽器は曲に合わせて形も変わるんだ」
演奏をするのび太たち四人。一度はタキレンの感情を逆なでしてしまうものの、チャペックが気持ちに寄り添う曲を書いたこともあり、切ないファーレ(音楽)を披露し直すことでタキレンを沈静化させることに成功。雨の止む森。ジャイアンたちはアマチュアからプロになる。
タキレン「亡くなった主に二度と会えないと思っていましたが気持ちが晴れました」
タキレンに案内されてたどり着いたのは、かつて殿堂に住んでいたムシーカ人たちの無数の墓。惑星ムシーカは「大厄災」で滅んでしまったらしい。唯一の生き残りがミッカ。
ミッカ「私知ってたわ」前向きに笑うミッカ。
タキレン「大厄災はマエストロ・ヴェントーがご存知です」
ヴェントーのもとへ向かう一行。
ミッカ「行くよ、のほほんメガネ」
のび太「もうちょっとだけふけるようになりたいな」
リコーダーと心を通わせ、ビギナーからアマチュアにレベルアップするのび太。
道中の街でファーレを披露する一行。街がきらびやかになっていく。
謎のスライムに襲われるジャイアンとスネ夫。
ドラえもん「一旦地球へ行って出直そう」
ミッカやチャペックとともに地球へ移動するドラえもんたち。
野比宅。
「ハッスルねじ巻き」で夏休みの宿題をこなすのび太。日記の宿題には「今日はみんなでお風呂に入った」と謎の文章を残す。
夜。野比宅。
リコーダーを上手に吹けるようになる道具を出せというのび太。そんなもんはないと突っぱねるドラえもん。のび太は皆が寝静まった後、風呂場で一生懸命リコーダーを練習する。押入れの中で微笑みながら、眠りにつくドラえもん。
のび太の部屋にもスライムが忍び込む。
昼。空き地。
何やら喉がおかしいと言うドラえもん。喉にスライムが張り付いた状態になってしまっている。「メカ救急箱」で応急処置をしてドラえもん一行はどこでもドアで殿堂へ。
殿堂についたあと、リコーダーに忘れたことに気づくのび太。どこでもドアをおいた場所へ戻るのは面倒だというドラえもんはひみつ道具「時空間チェンジャー」を出す。24時間以内に行った場所であれば、その時間の場所を自分がいる場所に移動させることができるらしい。夜の野比宅の風呂場へ移動し、置き忘れたリコーダーをGetするのび太。
殿堂のとある建物。
チャペック「せんせい、僕です。チャペックが参りました!ヴェントー先生!!」
ホコリだらけになって錆びついて微動だにしない人型ロボヴェントー。それを見て泣き出すチャペック。
ドラえもんによって修理され、復活するヴェントー。
ミッカ「惑星ムシーカはどうして滅んだの?」
ヴェントー「ファーレエネルギーを独り占めしようとする者が現れ、「ノイズ」を呼び寄せた。ノイズとは惑星を食べる巨大生命体」
スライムの正体が判明。一つ一つのスライムは小さくとも、融合して巨大な生命体になるらしい。
ヴェントー「ノイズの一番の特徴はファーレ(音楽)を嫌うこと。そのためにすべてをノイズ音に変える」
ドラえもんの喉の様子がおかしかったのがノイズに寄生されていたためと判明。色が薄暗くなっていくドラえもん。ノイズは、のび太が音楽を消してしまった日に地球で繁殖してしまった模様。ノイズを倒すためには、「ムシーカの縦笛」をミッカに吹かせること。縦笛の在処は。
ヴェントー「ミッカ君には双子の妹がいたんだノイズに襲われ、赤ん坊だったミッカ君は四万年も殿堂でコールドスリープさせ、妹には縦笛を持たせて地球へ脱出させた」
しずか「四万年前、、縦笛、、そうだわ!」ひらめくしずかちゃん。
刻一刻とノイズに侵食されていく地球。どこでもドアを使って上野の博物館へ現れるドラえもんとミッカたち。音楽教師の言っていた「白鳥の骨製のフルート」を発見する。「思い出コロン」でフルートの記憶を見る。四万年前。「ムシーカの縦笛」とともに地球へやってきた赤ん坊(ミッカの妹)。赤ん坊を拾った原住民たちは、ムシーカの縦笛を真似て、白鳥の骨製フルートを作った。以降、ミッカの妹は音楽と幸せに溢れた生涯を過ごしていく。フルートの記憶を見て涙するしずかたち。
チャペック「惑星ムシーカと地球の音楽がつながっていたんだ」
ミッカ「私一人じゃなかった」
ひらめくスネ夫。スネ夫の推し歌手歌姫ミーナがミッカの妹の子孫なのではないか?歌姫ミーナに会いに行くミッカ。
ミッカ「縦笛を探しにここまで来たの」
ミッカの容姿や発言から何かを感じ取る歌姫ミーナ。
ミーナ「可愛らしいファンのお願いだもの」
祖母から引き継いできたというムシーカの縦笛をミッカに貸してくれるミーナ。
空き地。ノイズに侵され、すっかり灰色になってしまったドラえもん。ミーナから借りてきた縦笛でももとに戻せず。のび太たちの演奏を交えても効果はない。うまくリコーダーを吹けないのび太をどなりつけるジャイアン。
のび太「僕だってみんなと演奏したいんだ。ドラえもんを治したいんだ」
演奏を続けるのび太。しずかちゃんたちは、のび太を主軸に音を合わせていく。復活するドラえもん。拍手を送る。
ドラえもん「のび太くん、ちゃんと聞こえたよ。君のリコーダー、、」
演奏を終え、音楽ライセンスのレベルがビルトゥオーゾ(達人級)になるしずか、ジャイアン、スネ夫。のび太もプロに。すっかりリコーダーと心を通わせている。
ドラえもん「行こう、「殿堂」へ!地球をノイズから守るんだ」
四人「おお!!」
殿堂。所構わず暴れまくるスライムノイズ。ファーレ(音楽)を使って交戦するのび太や殿堂で暮らすロボットたち。ドラえもんも「コエカタマリン」で戦闘。ミッカとのび太は神殿へ。神殿に飾られたオブジェの前で縦笛を吹くミッカ。5つの花が開けば殿堂に力が宿るはずが、ムシーカの縦笛が壊れているため、高音が出ない。花は4つまでしか開かない。襲い来るノイズからミッカを果敢に守るのび太。リコーダーを吹くのび太。しかし甲高い音になってしまう。
のび太「僕ってやつはどうしてこんな肝心なときに、、」
しかしのび太の気持ちとは裏腹に、神殿の最後の花が開いていく。
ミッカ「のび太、見て。足りなかったのは、「のび太の音」だったんだ」
スーツ、ドレス姿になるドラえもん一行。コンサートを開き、ファーレの力でノイズを一掃する作戦に。
のび太「こんな大勢の前で演奏するの?」
ドラえもん「何かあったときのためにテキオー灯」
のび太「僕にはやっぱり、、」
緊張するのび太をこそぐって励ますリコーダー。
ミッカ「歌おう、みんなで! ノイズなんかやっつけちゃおう!」
チャペックのつくった曲でノイズに立ち向かおうというヴェントー。
のび太「その曲の名は?」
チャペック「地球シンフォニー!」
タイトル回収まで!(波)
巨大化し、地球を飲み込もうとするノイズ。
空気砲で応戦するも、歯が立たないドラえもん。慌てて「客寄せチャルメラ」を出してしまうドラえもん。チャルメラを放り投げるドラえもん。宇宙空間に彷徨っているひみつ道具がピタゴラスイッチのように連鎖的にぶつかっていく。
音のない宇宙空間に放り出されるのび太。
(このシーンの絶望感がやばい)
のび太(音が、、、ない)
連鎖的にぶつかり合うひみつ道具たち。その衝撃で時限チェンジャーが作動!
しずか「のび太さん」
ジャイアン「まだ終わってねーぜ」
スネ夫「そういうこと」
ミッカ「宇宙に音が!」
宇宙空間に放り出されたはずが、音が聞こえてくる。ミーナのコンサートの音、戦場で奏でられるハーモニカ、生活音が、地球で暮らす人達の音が光となって宇宙へ注ぎ込んでくる。光は白鳥となって巨大スライムノイズを追い払っていく、、
スネ夫「とんでもない演奏会だったね」
しずか「けど楽しかった」
ドラえもん「どうして音のない宇宙で音が聞こえたんだろう」
時限チェンジャーが作動していたことに気づくドラえもん。時限チェンジャーによって、野比宅の風呂場が宇宙空間と一時的につながっていたのだ。
ドラえもん「だから宇宙で音がよく響いたのか」
「今日はみんなでお風呂に入った」というのび太が宿題の日記と間違えてあらかじめ日記に書いた内容が実現されたのだ。
日常へ。
ミッカは惑星ムシーカの生き残りがいたことを知る。ドラえもんたちと奏でたファーレ(音楽)が、自分たちの存在を生き残った人々へ伝えていた。
ミッカ「ありがと、のび太お兄ちゃん」
ミッカは、地球へと帰ったのび太へと礼を言う。
地上へ戻ったのび太。音楽室でのリコーダー演奏会。
のび太「よーし!」
意気込みとは裏腹に、のび太のリコーダーは「の」の音を奏でた。
EDのび太たちが地球へ戻るあたりのカットがいくつか流れる。
・ミッカとのび太たちのお別れ
・ミッカの手紙を読む歌姫ミーナ
・音楽ライセンスが有効期限切れとなり、演奏の腕前がビギナーとなるのび太たち。
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おしまい
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