2023年5月12日に開催された【名探偵コナン黒鉄の魚影】立川譲監督&岡田悠平Pインスタライブ!本記事ではライブの内容を余すことなくまとめてみました!コナンファン必見の内容やいかに?!
※画像はインスタライブのものです。
【名探偵コナン黒鉄の魚影】立川譲監督 & 岡田悠平Pによるインスタライブまとめ
立川監督による黒鉄の魚影解説
Q.櫻井さんのプロットから絵のイメージを膨らませたとおもうが、具体的には?
A.今回の映画で 櫻井さんに脚本書いて貰う前に漫画のネームにあたるものを書いた。ロケーションや設定の段階がないときにイメージを伝えるのに使った。
映画だと、博士の泣くシーンは八丈島のヤケンヶ浜が舞台。
ネームのセリフを、脚本にし、その後さらに絵コンテに起こしている。コナン初のやりかた。
コナンに限らず、このやり方をすると自分のやりたいシーンが明確に伝わる
※【ゼロの執行人】のときは、立川監督は脚本第一稿が出来てからご参加。
Q.パシフィック・ブイの内部構造は?
A.コンセプトボードを起こす前のラフ紹介。
居住区エリアもあり、エレベータで居住区を抜けたあたりにコナンが謎解きをしたエリアがある。
脚本には出ないがソナーや機械室も設定した。
ロケハンでは船をチャーターして八丈小島の周りをまわった。
チャーターの目的を船長には伝えなかったので、船長は不思議そうにしていた。
公式Twitterで募集した質問
Q.ピンガはパシフィック・ブイ潜入時も、他の任務に就いていた?
A.エンジニアのイメージ。パシフィック・ブイは気軽に出入りすることはせず、あそこにピンガは暮らしている(パシフィック・ブイにエンジニアの居住区もある)。
ピンガは25歳という設定で、5年前からパシフィック・ブイに入っている。
Q.ジンからみたピンガの評価は?
A.たとえウォッカがみたものであっても、自分でみないと信用しない。下手したらジンは、ピンガのことも知らないレベル?そもそも興味ももたない。
Q.うしお船長がイケオジ。阿笠博士とどうして仲良くなった?なぜ「警視庁」という単語に反応した?
A.クジラツアーの一同は警察の人なのか?という意味合いでリアクションしただけ。「警視庁」という単語に反応した後、阿笠博士にツアー一同は警察の人なのか?ときいた(笑)。阿笠博士が自分の素性を明らかにして、発明品もうしお船長に見せた。
お客さんはコナン観ているときに、だれが犯人か気にしながらみているが、制作側としてはうしお船長が「警視庁」という単語に反応したのは、一般人としての反応を表現しただけ。
Q.ベルモットの犬の犬種や名前は?
A.犬種はボルゾイ。フィリピンでレンタルした(笑)。変装のための、レンタル犬のイメージ。レンタル犬だから懐きやすい(笑)。名前はつけてないかも。
Q.ベルモットのネイルの色に意味はある?
A.ベルモットの瞳にあわせて緑にした(男性の意見なので違うと言われるかも)。紫は、メインカラーなのであえて避けた。
Q.直美は哀=志保に気付いたが、哀は直美のことを覚えている?
A.ホテルに向かう最中(携帯でニュースみたとき)は「この人みたことあるかも」程度だったが、潜水艦に拉致されたときには直美との過去を思い出している。
Q.映画のなかの小ネタがあったら教えてほしい。
A.潜水艦の応接室においてあるお酒について。実際のピンガ(酒)のラベルは51だが、映画だとピンガ(酒)のラベル26のラベルに変わっている。それは映画が第26弾だから。どや!(笑)
Q.このキャラのバックボーンを描きたかった、などは?
A.描けて良かったのはキールの活躍。本堂とのやりとりはどうしても入れたかった。お客さんにぐっときたと言われてよかった。
ウォッカとジンが組織にいつからいたのか?とかは気になる。
Q.灰原が直美に手をさし出すシーンの演出を悩んだときいたが、ほかに演出に悩んだところは?
A.コナンが岩場につかまるシーン。もっとピンチになる案もあった。
(岩場から手が離れてしまって、潜水艦の小さなでっぱりにつかまる案もあったが潜水艦(80m)にたいしてコナンが小さくなってしまうのでやめた)
体が小さくなっているコナンをどこまでアクションさせるかは悩む。映画としては見栄えがよくても「ちょっとムリあるだろ」という線引きが難しい。
青山先生は”海の底から浮上したら減圧症になる”というようなリアル路線の指摘をしてくれる。しかし空中でオーバーヘッドはOKだったり…(見せ場ではリアリティラインを下げる)
花火ボール時の画面が動く案もあったが、先生からは衝撃はでコナンくんが死んじゃうとコメントもあってやめた。
Q.赤井のロケットランチャーシーン。風見に話し掛けられた安室に”間”があったが?
A.映画の中でトリプルフェイスと言われている安室。しかし、「安室透・バーボン・降谷零」のスイッチはそう簡単に切り替わらないとおもう。これから公安として動かなければならないとき故、スイッチの切り替えの”間”を大事にした。
映画のキャラクターが何を考えているかを、常に考えるようにしている。
Q.赤井と安室のスマホ越しの会話。製作にあたって何を意識した?
A.どちらがコナンの携帯、どちらが新一の携帯にかけているかはむずかしい・・(原作でははっきり書かれていないので)
舞台挨拶で高山みなみさんが言った答えが自分のなかでハマっている。
視聴者はコナンが2台持ちと知っているが、安室も赤井もコナンにかけていることしか意識していない。
(【ゼロの執行人】で安室さんはコナン携帯にアプリを仕込んだので、コナンが2台持ちだと気付いているかも?(司会者))
みなみさんの考えるコナンの考え方が自分を助けてくれることがある。
Q.老若認証システムのシーンで、ジンとウォッカが出没した駅は?聖地巡礼したい
A.決めてないけど総武線のどっか。代々木か水道橋にしよっと笑(プロデューサ)
Q.風見や高木は今作でなにをしていた?
A.風見はふつうに公安の仕事。
高木さん(声優)は、元太として出演した際に画面に高木が出たらアドリブを入れようとしていたが、結局高木は出なかった笑
Q.コナンの「怒鳴ってごめんなさい」、佐藤の「信じられなくてごめんなさい」のシーンが印象的です。発言の意図とは?
A.佐藤は傷ついたコナンを医務室へ連れて行く。コナンが「あのときごめんなさい」と殊勝な態度をみせることで、佐藤刑事がコナンを医務室に連れて行きたいという気持を次へ生かそうとしている。どうしたら佐藤を傷つけずに医務室に行かずに済ませるかをとっさに考えている。コナンが「医務室に行かない」と言ったところで、佐藤は「だめよ!」となってしまうので、”そうじゃない気持ち”を佐藤に起こさせようとしている。コナンの謝っている気持も本物だが、言い方としては悪いがコナンが佐藤を操っている。
(監督の意図を汲んで)みなみさんは「殊勝な感じでアフレコしたほうがいい?」と言っていた。
締めの挨拶
P「まだまだ上映しているとおもうんでたのしんでくださーい」
監督「インスタライブ(アーカイブ)には貴重なラフ画ものっているので(自分で言うのもなんだけど笑)、観てもらえれば」
監督「舞台挨拶だと人数も限られるけど、インスタライブだと家に居ながら観て貰えるのがいいとおもった!」
監督「ただお客さんがいない場面でしゃべることになれていないので、声が小さかったりしたのは許してください。」
監督「今日は有り難うございました!」
おしまい
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