2021年6月11日(金)全国ロードショー公開の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』をネタバレレビュー!
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ ネタバレ・レビュー!
1.閃光のハサウェイとは
今年だけでも2度延期された本作、ようやく公開を迎えました。
時間軸はシャアとアムロの最終決戦から12年、U.C.0105―。腐敗した地球連邦政府を変えるために「マフティー」を名乗る反政府組織は政府高官を暗殺するなど抵抗を開始した。そのリーダーは、過去シリーズで活躍したブライト・ノア艦長の息子、ハサウェイだった。
―ということでシャアとアムロの戦いの後の話です。ブログの管理人が名探偵コナンファンなので、それぞれ赤井秀一、安室透と呼んでいきます。ほとんど出番は無いけども。
2.閃光のハサウェイの注意点
・3部作のうちの1作目。本作だけでは完結しません!
・元ネタの小説版は、劇場版「逆襲のシャア」のパラレルワールドである小説版「逆襲のシャア」の続編。設定や登場人物が一部違うよ!
・ゲームに登場するメカや人物は、小説版がベースになっていたりゲームアレンジが施されているけど、今回はアニメ版としてガンダムのデザインなど一部新規設定になっているよ!
3.ネタバレと感想
3.1 ハウンゼンでの出会い
特権階級しか乗れない高級シャトルに、本作の主人公ら3人が乗り合わせる。1人目はケネス大佐。イケてるオジさん(以降、イケオジ)。前任者に変わってダバオ空軍基地に着任し現地に向かうところだった。2人目はギギ。容姿端麗な美少女だが、洞察力が高く人の嘘や本質を見抜いたり、KYだったりと謎めいた不思議ちゃん。愛人に用意してもらったアパートの一室に移動するところだった。そして、ハサウェイ。地球連邦政府の大きな会議が行われることを知り、阻止すべくマフティーの拠点に合流するところだった。
地球に降下中のところ、マフティーを名乗る偽物に金銭目的でシャトルが襲撃される。一部の乗客が犯人を逆なでする言動をとり、銃殺されてしまう。一気に緊張感が増すシャトル内。そんな中、ギギがハサウェイに叫ぶ。
ギギ「やっちゃいなよ! そんな偽物なんか」
その言葉を聞いたハサウェイは、反射的に犯人を抑え込み、銃を奪うと華麗に残りの犯人グループを倒しにかかる。操縦席に向かうと詰めが甘く、最後の一人に銃口を向けられピンチになるがイケオジに助けられ、無事鎮圧に成功する。このハサウェイの行動を見たイケオジとギギがハサウェイを気に入ることで、今後の不思議な三角関係が築かれるのだった。
偽マフティー襲撃から鎮圧まで、銃撃戦や犯人とのやりとりが緊張感があってドキドキものです!
3.2 ギギと2人きり
調査局から事情聴取を依頼されるハサウェイ。調査官の準備中に、ギギと話をすることになる。ギギはハサウェイの状況や振る舞いから、「あなたがマフティー・ナビーユ・エリンだったら納得だ」という風な話をする。ハサウェイは「僕はごく普通の青年だよ」と否定する。
事情聴取後に調査官からホテルを手配され、移動する。ギギと同じホテルのようで、いっしょに部屋まで移動すると、「部屋が広すぎるから」とギギのわがままでハサウェイも同室に泊まらせる。
ギギ「マフティーのやり方、正しくないよ」
急な発言に驚くが「他のやりかたがあるなら教えてほしい、ってマフティーなら言うよ」と、ハサウェイは答え、お互いの理想論を語り合う。
敵に気づかれている素振りは無いが、ギギの言動に頭を抱える。
外に出かけようと、ギギに声をかけると着替え中のようだった。
ギギ「きゃあ!!失礼ね!!!」
ハサウェイ「よくそう言える どこ構わず裸でいる女は嫌いだな」
たしかに広い部屋ではあるが各自の別室もあるし、共用スペースで着替えはおかしい。
個室に逃げ隠れるギギ。ドア越しに、散歩に出かけることを伝える。
ハサウェイ「ああいう女なのか…?」
近くの街に外出し、ハサウェイはマフティーの仲間と合流し次の作戦について確認する。
街では「ハンター」と呼ばれる、地球への不法移民者を強制送還する部隊が市民に対して攻撃を加えていた。移動中のタクシーで、運転手とマフティーの思想について話をする。
ハサウェイ「マフティーは、1000年先のことを言っているようだけど」
運転手「学がありすぎるんですよ。…暇なんだねぇ、その人さぁ。暮らしって、そんな先考えている暇は無いやね。」
夕方、ホテルに戻り一人夕食をとっていると、イケオジとギギが登場。ほったらかしにされたギギはイケオジを誘い飯に行く予定らしい。ギギが着替え中の間、イケオジと会話するハサウェイ。フレンドリーに雑談をする間柄になってしまった。
イケオジとギギが出かけ、ベッドに横になったハサウェイはその日、ギギと運転手に言われたことを思い出す。
「じゃあ教えてくれよ…この仕組みの深さを破壊する方法を。」
3.3 夜間の市街戦
深夜4時頃、マフティーの部隊がメッサーに乗りホテルを襲撃する。ハサウェイはギギを起こし、急いで避難する。避難中にも「マフティー・エリンはあなたでしょ」としれっと言うギギ。
ハサウェイはマフティーとは無縁であることの目くらましに、自身が宿泊しているホテルの最上階をメッサーに攻撃させる。半壊するホテルから脱出するハサウェイとギギ。外に出るとマフティーの部隊の一人がハサウェイとの合流を待つが、その気配を感じたのかギギが「置いていくの…?」と言う。なんという感性を持つ娘…。ギギを一人にできず、マフティー部隊と合流できないまま、ギギと共に逃げるハサウェイ。
地球連邦軍が到着し、応戦が始まる。空中戦から、バーニアをやられたメッサーが地上に降下したことで地上戦に変わる。運悪くモビルスーツ同士の戦場付近にいるハサウェイとギギ、真上をビームの閃光が走ったり、公園の木々が燃え広がったりと大ピンチ。ギギは涙を流しながら叫びまくる。
(この女のせいだ …こんなの捨てて、向こうに走って(仲間に合流して)しまえばいい)
ギギ「ひどいよ…こんなの… 怖い…」
ハサウェイ「あぁ… ほんとにひどい」
弱っているギギを見て、またも合流できないハサウェイ。
目の前で、仲間のメッサーが地球連邦軍のグスタフカールにビームサーベルで貫かれる。
メッサーのパイロットは生きており、捕虜となる。現場にイケオジが到着すると、その姿を見たギギは「大佐!」と叫び、イケオジのもとに走り出す。そのシーンは、12年前に恋心を抱いたクェス・パラヤ(※)と重なる。
(※「逆襲の赤井さん」では、クェスは赤井さんの考えに触れ、赤井さんに付いて行ってしまった。当時、赤井さんも大佐である。結果、いろいろあって戦場でハサウェイをかばい戦死)
イケオジ「ギギ!それにハサウェイも!」
…そのまま消えたかったが見つかってしまったハサウェイ。
現場に、地球連邦軍の新型ガンダム・ペーネロペーも降下する。パイロットのレーン・エイムが降りてくる(本作4人目の主要人物)。エリートの若僧らしい。ハサウェイとのからみはないけど、ここでもイケオジとフリートーク出来てしまうハサウェイ。
外の風を寒く感じていると、イケオジに軍用機の中で温まっていけと促される。
その中にギギがいて、暖かい飲み物でくつろいでいる。ハサウェイに気づくと、隣の椅子をポンポンと叩く。隣に座ると、自分が飲んでいたカップをハサウェイにそのまま渡し、大きなあくびをしたり―「怖かったね」とハサウェイに一言。
戦場で泣きじゃくっていた後にこの変わり様・・・。
3.4 疑惑
翌朝、一泊してまたも事情聴取に立ち会うギギとハサウェイ。その前に、イケオジとギギとで朝食をとることになる。まだまだ続く不思議な関係。しかしイケオジがギギを露骨なセリフで口説いたり、ハサウェイに「変なとこで奥手だよな。昔こっぴどい失恋したか?」という直球質問をして軽くキレさせる。自然解散となってしまう。
聴取が終わり、イケオジに別れを告げるハサウェイ。
イケオジ「しかし残念だな。おまえさんがこの部隊に来れば、ペーネロペーを任せられたかもしれない」
めっちゃ信頼されてるハサウェイ。ギギには挨拶無しで立ち去ろうとする。
イケオジ「あの子、どこに落ち着くか知れんが」
イケオジにも不明点が多いらしい。ギギは軍との繋がり(性的な意味ではない)はない様子。
フェリー乗り場に移動後、足がつかないように様々な経路を経て仲間に合流するハサウェイ。イケオジの優秀さを感じ、そのうち自身の正体がマフティーであることを気づかれるだろう、と予想する。
一方で、聴取が終わり解放が近づくギギ。挨拶無しにいなくなったハサウェイに不満を漏らす。イケオジに素性を聞かれ、正直に話すギギ。伯爵の一族の者ではなく、高級シャトルに申請した者とは愛人関係にあった。部屋を出ようとするギギに、「まだここに居てくれていい」とイケオジが止める。ギギがいるといろいろとうまくいく「勝利の女神」的な存在らしい。「でもハサウェイは私を避けていたけど」というギギ。それに、イケオジが感づくー「ハサウェイに何を感じていた?!」
イケオジ早いよ!
3.5 クスィー vc ペーネロペー
地球連邦軍に奪取および撃墜されるリスクを最小限にするため、マフティー部隊は新型兵器を宇宙から空中受領することになる。打ち上げシャトルに乗り込むハサウェイと仲間たち。
一方、取調室でマフティーの捕虜を尋問するイケオジ。簡単には口を割らない。
イケオジ「おまえが話さなかったらその分おれの楽しみも増えるってもんだ」
直後、机に顔面を叩きつけ拷問が始まる。イケオジからヤ〇ザ(以降、反社)に変わりました・・・。
拷問のあと、気が付いたらペーネロペーのコクピットにいる捕虜。反社の案で、人質として乗せろとのことらしい。やっぱり反社だ・・・。
シャトルで宇宙にあがったあと、新型兵器のカーゴを捕らえる。難しい調整ではあったが、なんとかカーゴにハサウェイが乗り込む。
カーゴの中を、目的地のコクピットに向かいながら、ここまでのことを思い起こす。
ハサウェイ「僕は変わるよ 変えてみせるよ マフティー・ナビーユ・エリンに」
打ち上げシャトルはもちろん反社も気づいている。現場にペーネロペーが向かう。
大気圏の突入が始まる。
衝撃と共にカーゴの外壁が壊れる。敵の攻撃なのか・・・「やられた?!」と感じた。
安室さん「身構えている時には死神は来ないものだ ハサウェイ」
ハサウェイの心に安室さんが語りかけた気がした。
「・・・言われなくとも!!」
ゲスト出演の安室さん、ここだけだった・・・。完全にCMでネタバレやん。
カーゴに追いつくペーネロペー。カーゴから何かが飛び立つ。それはマフティーの新型兵器クスィーガンダムだった。ビーム兵器での応戦が始まる。
接触回線での会話で、ペーネロペーの中に人質がいることがわかる。
ハサウェイ「人質をとらなければ戦えぬ、情けないやつなのだな」
レーン「返す!大佐の命令でやっただけだ!!」
捕虜を空中で釈放し、クスィーのコクピットに回収されるまで待つレーン。なんという紳士。
回収した捕虜にハサウェイが言う「これからが地獄だぞ」「そうらしいな」
たしかにメインシートの後ろにしがみついているだけで、空中の高速戦闘が始まるので危険なジェットコースター以上の体験が始まる。
マフティ「一気に決めたい。やれるかどうか」
捕虜「やってみせろよ、マフティー!」
再び、海上での高速戦闘が始まる。海面に落ちたと見せかけ、隙をつくったところにファンネルミサイルの集中砲火を浴びせ、さらにビームライフルをおとりにするクスィーガンダム。ペーネロペーは耐え切れず海に落下する。予告どおりに一気に決めて見せた。
クスィーガンダムの無事の帰還に沸くマフティー。
一方で、機体の損傷は甚大だったペーネロペーだがレーンは無事に帰還。
パイロットが無事だったのは反社曰く、幸運の女神(ギギ)がついていたかららしい。
ギギ「私、大佐が言うような運を持っているか試してみる。2,3日ここにいるよ」
反社「そうするがいい。そのほうがおもしろいかもしれない」
ギギ「どうかしら」
ガンダムを手にしたマフティーの真の反抗が始まる!
夜間戦闘と高速の空中戦闘は、これまでのシリーズと全く違い圧巻です!!
おしまい
コメント
ご友人の執筆とは良いですね!
しかもクオリティも高い!
僕なんてわざわざ外注してますからね~。
うらやましいです。
いごっそうさん!ありがとうございます!
管理人(えい)よりもクオリティが高いところがくやしいですねw