鬼滅の刃 無限列車編

映画

その刀で、悪夢を断ち斬れ

2020年10月16日(金)に公開された『鬼滅の刃 無限列車編』をネタバレレビュー!

友人くん
大人気作、待望の映画化!




   

『鬼滅の刃 無限列車編』ネタバレ

プロローグ

― 墓地

殉職した歴戦の鬼殺隊隊員の名を呼ぶお館様

  

お館様「私はいつまでここに足を運べるだろうか?」

  

仲間たちの死を弔いつつも、力強く言う

  

お館様「人はどれだけ打ちひしがれても、立ち上がって戦うんだ」

   

煉獄杏寿郎

―無限列車

鎹鴉(かすがいがらす)の指令で、炭治郎善逸伊之助の3人は無限列車へやってくる

鬼滅の刃 無限列車編
無限列車

そこで3人が出会ったのは煉獄杏寿郎

「うまい」を連呼しながら弁当を喰らう煉獄

炭治郎煉獄に”ヒノカミ神楽 円舞“について聞くも、知らんと返される

  

煉獄「俺の継子(つぐこ)になるがいい。面倒を見てやろう」

  

炭治郎(この人…匂いからも正義感を感じる)

  

煉獄を尊敬のまなざしで見る炭治郎

  

煉獄「無限列車は40人の行方不明を出していた。だから柱の俺が来た」

  

4人の元へ車掌が現れ、切符に鋏痕(きょうこん)を入れていく

すると、そこにどこからともなく鬼が現れる!

鬼滅の刃 無限列車編

  

煉獄「車掌さん、後ろに下がってくれ」

煉獄「火急のこと故、帯刀は不問にしていただきたい」

煉獄「この煉獄の赤き炎刀がお前を 骨まで焼き尽くす」

煉獄「炎の呼吸 壱ノ型 不知火!!」

鬼滅の刃 無限列車編
煉獄

  

なんなく鬼を倒す、煉獄

  

煉獄「もう一匹いるな?ついて来い」

  

2匹目の鬼も”炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天”で 難なく倒す煉獄

その強さに興奮する炭治郎たち3人!おもわず弟子入りを志願

キャッキャする3人…

しかし、それは…

4人の見た夢だった

  

車掌「言われた通り、切符をきって眠らせました」

  

車掌の報告する相手は左手首…

左手首は手下の4人の子供たちに準備を整えるように指示を出す

  

左手首「頑張ってね・・・幸せな夢を見るために」

  

―列車の上

一人の男が立っている

  

??「夢を見ながら死ねるなんて幸せなだよね」

??「落ちていく…落ちていく…夢の中へ」

  

男の左目には『下弦』、右目には『ー』の文字

男の名は…魘夢!

    




   

魘夢(えんむ)

炭治郎の夢の中

雪降る中、守れなかった家族にただただ謝る炭治郎

鬼滅の刃 無限列車編
炭治郎
鬼滅の刃 無限列車編

  

我妻 善逸の夢の中

禰豆子(ねずこ)とイチャイチャする善逸

  

伊之助の夢の中

うさ耳になった禰豆子(ピョン子)、狸のポン治郎、ネズミのチュウ逸と洞窟を探検

  

煉獄杏寿郎の夢の中

煉獄に背を向けて寝る父親

柱になったことを報告するも、どうでもいいと言って相手にしてくれない

  

―現実(列車の中)

魘夢の見せる夢は無限には続いていない。夢の外側には無意識領域があり、そのどこかに個人を司る『精神の核』があるらしい

それを壊された人は廃人になってしまう模様

手下の子供たちに、術を使い、夢に入って核を壊すよう指示をする魘夢

4人の子供たちがそれぞれ炭治郎善逸伊之助煉獄杏寿郎の夢へと入っていく

しかし煉獄炭治郎は、夢が敵からの攻撃だと察知する!

   




   

炭治郎の深層心理

炭治郎の夢の中

夢の中のもう一人の炭治郎「起きろ!これは夢だ!攻撃されている!」

夢の中のもう一人の炭治郎「起きて戦え!!」

  

―現実(列車の中)

禰豆子が箱から出てくる

鬼滅の刃 無限列車編
禰豆子

眠る炭治郎に頭突きをかますと、夢の中の炭治郎が赤い炎で包まれる

気づくと夢の中の炭治郎は日輪刀を帯刀していた

自身が夢の中にいることに気づいた炭治郎は名残惜しくも家族と別れることに

  

炭治郎「ごめんな…早く戻らないと」

炭治郎「ずっとここに居たいなあ…」

炭治郎「本当ならこうやって暮らしてた」

  

家族の声を振り払い、前へ進む炭治郎

  

炭治郎「たくさんありがとうと思うよ…」

炭治郎「たくさんごめんと思うよ…」 

  

炭治郎の深層心理に入ってくる魘夢の手下の子供

鬼滅の刃 無限列車編
鬼の能力で、縄を通じて深層心理に入ることができる

炭治郎の深層心理には青空と、それを映す鏡のような海が広がっている

子供の前には光る小人が現れ、自ら弱点である『精神の核』を見せてくる

  

子ども「僕は壊そうとしていたのに…」

  

改心する子ども

・・・

炭治郎の前に父炭十郎が立つ

炭十郎「刃をもて」

炭十郎「切るべきものをはもうある」

  

父の言葉を受け、炭治郎は日輪刀で切るべきものを知る

  

炭治郎「切るべきは、”自分の首”だ」

鬼滅の刃 無限列車編
炭治郎

  

自身の首を斬り、夢から目覚める炭治郎

列車内で炭治郎禰豆子と対面する

炭治郎は切符と、自分を結んでいた縄に鬼の気配を感じる

  

魘夢「起きたの?せっかくいい夢を見せてやったのに」

魘夢「お前の家族を惨殺する夢でもよかったんだけど」

鬼滅の刃 無限列車編
魘夢

炭治郎「人の心の中に土足で踏み入るだ俺はお前を許さない!」

  

炭治郎、怒る!

   




   

探索

炭治郎魘夢の戦いが始まる

  

水の呼吸 拾ノ型 生生流天(せいせいるてん)

鬼滅の刃 無限列車編

  

血鬼術 強制昏倒催眠の囁き

鬼滅の刃 無限列車編

  

炭治郎には魘夢の催眠は通じなかった!

  

魘夢「術にかかっていないわけじゃない」

魘夢「術にかかったことを認識して、夢の中で自決して目覚めているんだ」

魘夢「相当な胆力がいる…このガキはまともじゃない」

  

炭治郎に家族惨殺の夢を見せる魘夢

夢の中に登場する炭治郎の母

  

炭治郎母「あんたが死ねばよかったのに」

炭治郎「…言うはずがないだろう、俺の家族が!」

炭治郎「俺の家族を侮辱するな!!」

  

炭治郎は日輪刀で、魘夢の首をぶった斬る!

しかし、列車と融合して巨大な化け物と化す魘夢

  

魘夢「俺はこの汽車と融合した」

魘夢「つまりこの記者の乗客200人が俺の餌、そして人質」

  

魘夢の頭は列車に溶け込んでいく

元の座席へと戻る炭治郎

  

炭治郎「眠ってる場合じゃない起きてくれ」

  

起きる伊之助善逸

  

事情を話す炭治郎

炭治郎「この列車が鬼なんだ」

  

肉塊につつまれ、様相を変えていく列車

鬼滅の刃 無限列車編

  

水の呼吸壱ノ型水面斬り!

  

獣の呼吸 伍ノ牙 狂い裂き!

鬼滅の刃 無限列車編

 

禰豆子もまた、乗客を守り、戦う!!

鬼滅の刃 無限列車編

  

善逸雷の呼吸…壱の型 霹靂一閃・六連!」

善逸禰豆子ちゃんは俺が守る」

鬼滅の刃 無限列車編

  

しかし寝てしまう善逸

  

煉獄「うたた寝してるまにこんな事態となっているとは」

煉獄「柱として不甲斐なし。穴があったら入りたい」

  

車両ごと炎攻撃

煉獄の提案で列車5両を煉獄が、残り3両を炭治郎たち3人で分担して鬼の頭を探すことに

   




  

猗窩座

先頭列車に鬼の気配を感じる炭治郎

伊之助炭治郎は戦闘へ向かう

水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦!

  

運転室の真下に鬼の首があることに気付く

  

獣の呼吸 弐ノ牙 切り裂き!

  

運転質を破壊し、魘夢の首の骨を発見!

 

水の呼吸 捌ノ型 滝壷!

  

しかし、魘夢の再生は早い

  

炭治郎「骨を断たないと」

  

炭治郎伊之助の連撃で巨大肉塊に立ち向かう!

  

車掌「夢の邪魔をするな!」

  

炭治郎を刃物で刺す車掌

  

炭治郎「連撃行くぞ!」

  

魘夢が変貌した肉塊の目を潰していく伊之助

獣の呼吸 肆ノ牙 切細裂き!

  

炭治郎「父さん守ってくれ!」

  

ヒノカミ神楽 碧羅の天!

攻撃に耐えかねて、列車がバラバラになる

  

炭治郎「俺は死ねない」

炭治郎「俺が死ねば車掌が人殺しになってしまう!」

  

止まる列車

  

伊之助「大丈夫か炭治郎

炭治郎「運転手は?」

伊之助「あいつ死んでいいと思う」

炭治郎「よくないよ」

  

伊之助の話によると車掌の足は列車の下敷きになっているらしい

  

炭治郎「もう十分罰を受けてる」

  

再生を試みるも失敗する魘夢
  

魘夢「再生できない…俺は死ぬのか…あいつ(柱)のせいだ死ぬのか」

魘夢「悪夢だ」

魘夢「鬼狩りに殺されるのは底辺の鬼達あれだけ血を与えられても上限には追いつけなかった悪夢だ」

煉獄「全集中の呼吸ができるよう棚柱までは一万歩あるかもしれないがな」

  

煉獄にレクチャーを受けて、呼吸で腹の傷を止血する炭治郎

こうして魘夢との戦いは終わった

しかし…

地鳴りが‥‥

そして新たな鬼が登場

鬼上弦の参 炭治郎に殴りかかる!

攻撃を防ぐ煉獄

炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天!

  

鬼「…いい刀だ」

  

鬼の名は…上弦の参、猗窩座(あかざ)!

    




  

終着

猗窩座煉獄を”鬼”に誘う

しかしその誘いを突っぱねる煉獄

  

煉獄「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」

煉獄「老いるからこそ死にからこそ 堪らなく愛おしく 尊いのだ」

煉獄「強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない」

煉獄「この少年は弱くない 侮辱するな」

煉獄「何度でも言おう 君と俺とでは価値基準が違う」

煉獄「俺は如何なる理由があろうとも 鬼にならない」

  

煉獄猗窩座の戦闘が始まる!

しかし猗窩座の体は煉獄の攻撃を喰らってもすぐさま再生する

炭治郎伊之助は、二人の戦いを目で追うことすらできない

  

猗窩座「死んでくれ杏寿郎!若く強いままで!」

  

斬られるのを全く厭わない猗窩座

  

猗窩座「弱者に構うな!俺に集中しろ!鬼になれ、杏寿郎!」

猗窩座「そして俺と戦い高めあおう!」

煉獄「俺は君が嫌いだ。鬼にはならない」

  

炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり!

  

猗窩座「もっと戦おう!死ぬな、杏寿郎

炭治郎煉獄さん、煉獄さん、煉獄さん‥‥」

猗窩座「あがいても人間では鬼には勝てない」

煉獄「俺は俺の責務を全うする。誰も死なせない」

  

扇を繰り出す煉獄

  

猗窩座「やはりお前は鬼になれ」

煉獄「俺は煉獄杏寿郎…玖ノ型 煉獄!」

  

互いに大技を繰り出した2人を爆炎が包む

そしてその煙が晴れるとき…

炭治郎は目にする

猗窩座の右手が煉獄の腹を貫いているのを‥‥

  

猗窩座「死んでしまうぞ杏寿郎

猗窩座「お前は選ばれし者なのだ」

  

煉獄は、大けがを負いながらも母との会話を思い出す

・・・

煉獄の母「なぜお前が強く生まれたか分かりますか」

煉獄「わかりません」

煉獄の母「弱き者を助けるためです」

煉獄「あなたのような人に産んでもらえて光栄だった」

・・・

猗窩座の首に刀を食い込ませる煉獄

猗窩座煉獄の腹に刺した腕を抜くことができない

長い戦いの終わりを待たず、夜が明けようとし始めていた

  

猗窩座「朝日が!」

煉獄「逃がさない」

猗窩座「夜が明ける!逃げなければ!」

煉獄「絶対離さん!お前の首を落とすために」

炭治郎伊之助煉獄さんのために動け!」

  

獣の呼吸、壱の牙 穿ち抜き!

攻撃は猗窩座にダメージを追わせることはできない

猗窩座は腕を自分でちぎり逃げる

炭治郎は逃げる猗窩座に刀を投げつける

  

炭治郎「逃げるな、卑怯者!」

猗窩座「俺はお前から逃げるわけじゃない!朝日から逃げてんだ!」

炭治郎「いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇の中で戦ってるんだ!!
生身の人間がだ!!傷だって簡単には塞がらない!!失った手足が戻ることもない!!」

炭治郎煉獄さんは負けていない!誰も死なせなかった!!戦い抜いた!!守り抜いた!!」

  

逃げる猗窩座の背に怒りの言葉を浴びせかける炭治郎

森の中に消えていく猗窩座

煉獄は力なく笑う

自分のことよりも、車掌に腹を刺された炭治郎を心配する煉獄

  

煉獄「竈門少年が死んだら俺の負けになってしまう」

煉獄「最後に話をしよう…」

  

もう煉獄の止血をする方法はない

自分の生家に行ってほしいという煉獄

そして、煉獄は弟に正しい道を進むように、父には体を大事にしてほしいと伝えてほしいと言う

  

煉獄「歯を食いしばって前を向け。俺がここで死ぬのは気にするな」

煉獄「柱なら誰でも同じことをする」

煉獄「もっともっと成長しろ」

煉獄「俺は君達を信じる」

煉獄(母上…俺はちゃんとやれただろうか)

  

薄らぐ意識の中で、煉獄の母は答える

  

煉獄の母(立派にできましたよ…)

  

笑顔のまま、殉職する煉獄

  

炭治郎「こんなところでつまづいている俺は煉獄さんにみたいになれるのかな…」

  

こうして夜は明けた

果敢に戦った煉獄の死を鎹鴉(かすがいがらす)が伝令するために飛び立つ

その目にも涙が

鎹鴉を通じて、他の柱たちへ煉獄の死が伝わっていく

泣く者、信じない者、決意を新たにする者…様々な反応する柱たち

その中のひとり、水柱 冨岡義勇はただ一言、感情を出さずに答える

  

冨岡義勇「…そうか」

  

エピローグ


―墓地

お館様「200人の乗客は一人も死ななかったか」

お館様杏寿郎は頑張ったね。寂しくはないよ」

お館様「私も近いうちにそこへ行くから」

  

―戦場

炭治郎煉獄さん…煉獄さん…煉獄さん…」

  

煉獄の名を何度も繰り返す炭治郎

今の彼らは未だあまりに無力で、何もできなかった自分を責めることしかできなかった

  

おしまい

  

コメント

  1. いや~鬼滅の刃大人気ですね~。
    多分歴代ナンバーワンになるんだろうけど、なんか複雑です。
    一位はやはりジブリ作品が良かった…。
    まあ、時代ですね。

    濃厚な記事をありがとうございました。

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