【フラ・フラダンス:ネタバレ感想】フラと、青春と、東日本大震災と。

映画

水島精二総監督、吉田玲子脚本のコンビで紡がれる”フラ”を仕事に選んだ新人ダンサーたちの絆と成長を描く物語『フラ・フラダンス』!

本記事では、2021/12/3公開『フラ・フラダンス』をネタバレ・レビュー!

えい
東京国際映画祭で一足早く鑑賞させていただきました!
えい
悩んでいる方は是非映画館へ!

※画像は公式HPより

  

フラ・フラダンスあらすじ・感想

ネタバレ:フラ・フラダンス

姉の影響でフラを始める主人公夏凪 日羽(cv.福原遥)。

福岡県いわき市のリゾートテーマパーク、スパリゾートハワイアンズでフラダンスを踊るダンサーに就職。

夏凪 日羽

主人公を入れると、ダンサーの同期は5人!

  

鎌倉 環奈(cv.美山加恋)

フラ全国大会優勝経験者で、プロ意識が高い。

鎌倉 環奈

 

白沢 しおん(cv.陶山恵実里)

ダンスはうまいが笑顔は苦手。

白沢 しおん

  

滝川 蘭子(cv.富田望生)

チームに活気をもたらすムードメーカー。ぽっちゃり系(画像はちょっとやせた後)。

滝川 蘭子

   

オハナ・カアイフエ(cv.前田佳織里)

ハワイ出身のおっとり系。

オハナ・カアイフエ(

  

この5名を主軸として、物語が描かれます。

デビュー時の5人でのダンスが散々だったためにYoutuberに変なあだ名をつけられてしまうこともあるも、健気に切磋琢磨していく5人!

5人のあだ名はこちら!(どれがだれのあだ名かは劇場で確かめましょう)

ハンガーちゃん
 ダンス会場へ出る際、衣装にハンガーを付けて登場してしまった。

能面女子
 笑顔がない。

どすこいダンサー
 デブ。

不気味1
 アクシデントが起きても踊ってるので。

不気味2
 アクシデントが起きても踊ってるので(2人目)。

  

どすこいダンサー」のゴロの良さ(笑)

映画の見所はこちら。

・主人公と、東日本大震災で亡くなった主人公姉の関係。

・主人公姉と、姉の同期であり主人公の先輩でもあるフラのダンサーのつながり。成長したダンサーにはハワイ語の芸名をつけるルールがあるけれど、なぜか姉の芸名を使っていた先輩の秘密とは…

・亡くなった主人公の姉を思い続ける男性職員と、彼にほのかな恋心を抱く主人公の行方。

・大震災を乗り越えた福島の人の想い。

・どすこいダンサーが、劇中で段々痩せていく(笑)

フラダンスは、40℃を越える夏のステージで踊ったり、300ステージを1年でこなしたりと、華やかな印象とはうらはらに過酷な労働!

そして、劇中では強くは表現されないのだけど、今も人々の心に残る東日本大震災の影…

ときに悩み、ときに陰り、ときに力いっぱい青春を楽しむ主人公!

主人公たちの成長をぜひ劇場で!




 

感想:フラ・フラダンス

映画館にやってきたお客さんたちも、苦しみながらもあきらめない姿を見せる主人公 日羽 に胸を打たれること間違いなし。

基本的に明るい作風ですが、東日本大震災の存在がほのかにお話へ影を落とします…(表立って震災の描写があるわけではないのですが)

震災で亡くなった主人公 日羽 のお姉さん。

お姉さんのことを忘れずに生き続ける、主人公、先輩ダンサー、男性職員。

三者三葉、お姉さんの死に区切りをつけて、次のステージへ進んでいきます。

そして迎えるエンディングは、安直なハッピーエンドではなく、キャラクターによってはほろ苦いものも…

特に、主人公の亡くなったお姉さんのことを何年も思い続けていた男性職員のエンディングは哀愁漂うものであり、筋を通していて尊敬の念すら覚えました。

主人公は男性職員にほのかな恋心を抱いていたので、「最後は主人公と結ばれてエンディングかな?」とおもっていましたが、そうはならず…

メインのダンサーはもちろん、サブキャラクターたちにも『それぞれの人生があり、自分自身の決断で未来を決めて進んでいる』んだとひしひしと感じました。

(キャラクターが生きているようにみえるのは、脚本家の吉田さんのスゴさですね)

物語の最後、劇中でベテランのフラのダンサーがこう言います。

「人生と一緒。ふらふらしてのフラダンスよ」

まだまだふらふらしている主人公。

彼女のフレッシュさを少しもらって、前へ進んでいきますか。

 




 

【東京国際映画祭】フラ・フラダンス:水島精二監督インタビュ-

東京国際映画祭での水島精二監督インタビューの内容をまとめてみました。

水島監督発言まとめ

・フジテレビの開催した東北応援プロジェクトとして、映画の企画は始まった。仕事モノにすることが企画に沿ったものになるおもった。

・周防正之監督の映画が好き。「皆名前は知ってるけど知らない題材」をもちいて、主人公の成長を描くことに憧れていた。

・シナリオライターが決まる前にロケ班が動いていた。
まずはメモをつくって吉田玲子氏に渡して、脚本を書いてもらった。メモは情報量が少なかった。コメディタッチのメモから、等身大の少女の目線でストーリーをふくらませてもらった。

・予算とスケジュールの都合ででダンスは3Dに。モーションキャプチャをもちいたダンスは、細かい所まで描写されるため、失敗するダンスでは使わなかった。

・主人公は物語を引っ張るタイプではなく、どこにでもいる応援したくなるキャラクター。等身大であることを強く意識。

・高校同級生との過ごし方と、ダンサーとしての過ごし方の対比がうまくできた。

  

会場の観客の質問

Q. ハワイアンズ以外の登場シーンは、撮影先から依頼があった?聖地巡礼アプリなどで聖地を紹介してほしい。ひとりでハワイアンズいくのは厳しいんで、他の聖地を廻りたい。

A.いわき市や、フィルムコミッションにどこが映えるかは訊いたが、実際は現地をまわって監督や吉田さんできめた。市からの要請は特になく、フィルムにおいて映像の力をもらえるところにした。スパリゾートは温泉があるので、ひとりで行っても大丈夫!

Q.スパリゾートの社長が写真通りで笑った。
主人公がデビューのダンスで失敗するのは、何故このエピソードになったのか?

A. 過去に実際にあった失敗らしい。聞いた内容を映画的に膨らませた。このエピソードを手に入れたのは、ロケ成果だとおもう。

友人くん
こうやって名作は生まれていくのか・・!

  

”フラ”を仕事に選んだ新人ダンサーたちの絆と成長 …

彼女たちの青春ストーリーに力をもらえること間違いなし!是非劇場へ!

  

おしまい

えい
フラ・フラダンスは実在する舞台で展開する映画です!聖地情報はこちらの記事をどうぞ

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