【ネタバレビュー】映画デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション

日常＋SF(少し不思議)＋陰謀論！女子高生主演で織りなす今までに観たことのない映画をネタバレレビュー！

地球は狙われている!?

東京の空に浮かぶ巨大な円盤型戦艦。現れた当初は街の人々の度肝を抜いたものの、ただ浮かんでいるだけの戦艦はいつしか日常の光景に。

そんな空の下で暮らす二人の女子高生の日常を中心に映画は描かれていきます。

いつもよだれ垂らしてるような陰謀論者の中川凰蘭(演.あのちゃん) 。

メガネのしっかりものの小山門出(演.YOASOBI幾田りら)。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション入場者特典

そんなどこにでもいる女子高生たちの日常の裏で、政府が暗躍… 宇宙戦艦が時おり解き放つ小型探査艦を撃墜するビームを開発するんですね。どこに落下するかも考えずに小型探査艦を撃ち落としては、艦から逃げた宇宙人を民間人に知られぬよう抹殺する軍人たち。

自分たちの暮らす街でそんなことが行われているとはつゆ知らず、民間人たちはいつもの生活を過ごすのですが、とある日軍の行動と主人公たちの生活と運命が交わってしまいます。

軍の撃ち落とした小型探査艦が墜落という悲劇。落下した小型探査艦は主人公と仲良しの女の子の命を奪ってしまいます。

いつまでも続くと思っていた日常が不条理に壊され、うつむく小山門出たちと、いつものように馬鹿さわぎする中川凰蘭。しっかり涙し、ゆっくり前を向いて、大学生になったら何をするかを語らって生きていきます。

人間たちの暮らす街に潜んで暮らす擬態型宇宙人も登場し、本筋に関わってきそうですが、そこは観てほしいところ…

そしてぎょっとするようなラスト。

飛来する中型探査艦。軍はいつもの通りそれを撃ち落とそうとするものの、半端に破壊されてしまった艦は探査艦の中にいた無数の宇宙人を空中へと吐き出していきます。

宇宙服を着たような出で立ちの宇宙人が雨あられのように不気味に街へと降り注いでいく、、、

周りの人間にバカにされながらも「東京は危ない」と常々口にしていた陰謀論者たちが、その光景をみて立ち上がる…

人類滅亡まであと半年！後編へ続く！！

話がどこに向かっていくのかわからない様が陰謀論者(私含む)の方にはおすすめ要素ですね(笑) 日常＋SF(少し不思議)＋陰謀論のさじ加減も良い！

キャラクターとしてはあのちゃん演じる中川凰蘭と、その兄貴(演.諏訪部順一)が良い！

あのちゃんは陰謀論者で彼氏のできた友達にあっけらかんと悪口をいうような行動をとるものの、誰よりも友達想いなところがいい。思春期な男子も真っ青なド直球の性格。

中川凰蘭「（好きな人振り向かせたいなら）おっぱいみせろ」

中川凰蘭「セックスはしたのかーー!」

演技もキャラとマッチしています。

兄貴は首がないほどの肥満ですが、無駄にイケメンでイケボ(笑)　ニートで怪しげなまとめサイト管理者で妹の同級生に「小学生の頃約束した結婚話」を持ちかけるヤバいヤツですが、妹想いの良い兄貴。他のわき役たちも魅力的です。

そして驚いたのが、TARACOさんも登場していたこと！ドラえもんのような漫画が登場するのですが、その中ののび太ポジションのキャラとしての登場でした。亡くなられた月に公開された本作ですが、エンドロールでTARACO氏を悼むメッセージがあったのも嬉しかったです。

【デデデデ】後編は2024年5月24日。この「少し不思議な」物語がどこへ向かうのか、楽しみです！

おしまい