「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督が、アガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆したオリジナルの密室殺人ミステリー 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』!
ストーリー調でネタバレレビューです!
前編ネタバレはこちら
屋敷の主人の母
―屋敷
主人の母と会話する探偵
探偵「息子さんを失った心中お察しします」
探偵「悲しみは若さの特権なのか?」
探偵「私はそうは思いません」
呆けたような顔で、探偵の言っていることを理解しているかはわからない
探偵「私に伝えたいことがあるはず」
探偵「ずっと待ちますよ」
目撃者の死
マルタが有名作家の遺産を相続をすることは一大ニュースになり、マルタの家にマスコミが押し寄せる事態にまで発展していくんだ!!
マルタの家には、弁護士や寄付を求める団体からの手紙が山のように届けられる
“I know what you did (お前のしたことを知っている)”
検視局の印が押され、血液検査用紙のコピーに書かれた脅迫文
そしてマルタのもとへ脅迫者からのメールが届く・・・そこにはマルタを誘い出すためか住所が書かれている
脅迫者は、マルタが主人にモルヒネを投与してしまったことを知っている??
気になったマルタはランサムとともに、検視局へ車で向かうんだ
しかし、検視局は火災被害に遭い、収蔵されていた一切の証拠品とともに燃えてしまっていた
検視局を調査していた探偵は、マルタとランサムが現場に来ていることに気づく
動揺したマルタはランサムとともに、車で火災現場から逃亡する!
・・・と思った矢先、マルタとランサムはパトカーに包囲されてしまう
ランサムは別のパトカーで連れ去られ、マルタは探偵と同じ車に乗ることに
そしてマルタは適当な言い訳をして、脅迫者の提示してきた住所へ一人足を運ぶ
そこは使われていないコインランドリー・・・中央には1人分の人影・・・
人影の正体…それは屋敷の主人の遺体を発見したフランというメイドだった
フラン「血液検査用紙のコピーは屋敷に隠した」
フラン「逃げられるもんですか」
フラン「“あなた” がやった」
しかしマルタは自身がつかまる可能性も恐れることなく、フランを救うべく救急へ電話…
真犯人
ブノワ・ブラン探偵「もうランサムから全部聞きました」
―屋敷
マルタ「どこが名探偵なの?笑」
探偵「あなたも間抜けな殺人犯だ笑」
もう逃げられない―――
観念したマルタは、屋敷の家族の前で告白することを決意
探偵「屋敷の主人は自殺で決まり!グッバイ!」
この事件に潜む真犯人――――
―――自分の存在を隠しつつ探偵に事件解決を依頼し、マルタの弱みを暴露させようとした人物
Knives Out ―――― 真相
ランサムは祖父がマルタに遺産を注がせようとしていることを知ってしまった
主人との喧嘩後 屋敷を出たランサムは、壁に備え付けられた隠し扉をつかって部屋へ侵入――
置いてあったマルタのバッグの中からモルヒネと鎮痛剤の瓶を取り出し、中身を入れ替えた
マルタによる屋敷の主人殺しを誘発させようとしたんだ
瓶の交換を終え、屋敷を出るときにランサムは主人の母親に見つかってしまう
だから主人の母親はマルタを見た時に「ランサム?また来たの?」と言ってたのか
そして探偵の推理によるとマルタ、実はモルヒネと鎮痛剤を間違えずに屋敷の主人に注射していたのです
マルタは使い慣れた薬をラベルだけで判断せずに、その液質から自分が自然と何を投与しようとしているか判断していたのです
じゃあ、マルタは屋敷の主人をやってないということか
事件はマルタの医療ミスでなく、モルヒネで10分しか生きられないとおもった屋敷の主人の自殺という結果になったんだ
探偵を呼んだのは、マルタを追い詰めたかったランサム
しかし、ランサムはフランに薬を盗むところを見られていた
不信におもったフランは知人の検視局局員から血液検査結果を入手し、ランサムの企みを知った
しかし、ランサムはそれをマルタに送り、脅迫に使ってしまう
内容をしっかり確認すれば、血液検査結果はマルタの無実を証明するものでしかなかった
フラン「あなた(You)がやった」
フラン「ヒュー(ランサムの名前)がやった」
探偵、刑事、そしてマルタはランサムを呼び、彼を追い詰めていく
ランサムは薬の交換は認めるも、フラン殺害は認めない
そこへマルタのスマホへ病院からフランの病状を告げる電話がかかってくる
マルタ「・・・」
マルタ「フランはもう”話せる状態”になったそうよ」
それを訊いたランサムは自分がフランに手をかけたことを認める
マルタ「・・・」
マルタ「オエエエエエエエ!」
刑事「フランは嘘をついている!」
マルタ「・・・フランは死んだわ」
ランサムを油断させ、真実を吐かせるために、マルタは嘘をついたんだ
しかし、このナイフ、屋敷の主人のおもちゃのコレクション!
ここで『Knives Out(ナイフが出た状態で)』の意味/伏線を回収するのか
実はこの探偵、早々にマルタの靴に着いた血痕に気づいて捜査をしていたらしい
行く末
マルタ「私は屋敷の人たちを助けるべきよね?」
屋敷の主人の遺産を手に入れたマルタは探偵に問う
探偵「私はそうは思わないが…ご自身の心に従えばいい」
そう言い残し、探偵は去っていく
屋敷の住人たちは、去った探偵をじっと見送る
そして探偵が過ぎ去ったあとは、マルタの方に視線を送る
視線の先はマルタがマグカップで熱いコーヒーをすすっていた
そのマグカップには”My Home”と書かれている― ― ―
おしまい
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