ごく平凡な海女が身を投じた密輸ビジネス。ひとくせもふたくせもあるヤツらが繰り広げる命懸けの大乱戦を生きのこり、最後に笑うのは誰なのか!2024年7月公開韓国映画【密輸1970】をネタバレレビュー!
映画【密輸1970】は面白い?つまらない?密輸1970をネタバレレビュー感想
映画【密輸1970】ネタバレレビュー感想
映画予告を観て、なんとなくギャグ映画だと思っていました。本人達は真剣なのに第三者からみれば、シリアスなギャグ的な。
蓋を開けてみれば、仁義なき戦いでした(笑)
舞台は1970年の韓国。大都市ソウルの雰囲気、BGMがバブリーな様相を醸し出しています。私は生まれていませんが(韓国に行ったこともないし)、こんな時代があったのか、という郷愁な気分になるかも。
そんなバブリーな雰囲気とは対比的に貧しい暮らしをする海女さんたち。海女さんたちは海に素潜りし、貝を捕って生計を立てていたのですが、近隣工場が汚水を垂れ流すようになって貝がとれなくなってしまいます。
そんな海女さんたちに降って湧いた誘いが・・・【密輸】。
税関での摘発を恐れた輸入業者が海の中に廃棄した【箱】を水揚げし、盗もうというものです。海に眠る食品やタバコなどの嗜好品を水揚げしていく海女さんたち。中には、【日清名古屋工場】と書かれた箱もありました(笑)。中身は何か明らかになりませんでしたが、何が入っていたのかな・・・
海女さんたちの密輸はエスカレート。ついには金のインゴットに手を出してしまいます。
海に眠る金のインゴットを水揚げし、歓喜につつまれる海女さんたち。しかし、その刹那に税関職員が乗った船に強襲され、主人公の海女さんジンスクは逮捕されてしまいます。
2年間のお勤めを経て、シャバの空気をすうジンスク。税関職員に密輸がバレたのは密告者がいたからでは?と疑うジンスク。疑わしきは、税関職員に唯一捉えられなかったチュンジャ。
チュンジャは逃亡後、韓国ソウルでヤクザと関係を持ち、バブリーな暮らしをしています。
その後ジンスクとチュンジャは再会を果たし、ヤクザから依頼された海に眠る3億ウォンのダイヤを水揚げするために同盟を結びます。
かつては友人関係、密輸事件を経て袂を分かった二人。
・・・
2年前ジンスクを襲った税関職員を呼んだのは、チュンジャではなく半グレだったジンスクの弟だったことが判明。ジンスク弟は税関のボスとグルだったのです。チュンジャが密告者だと誤解していたことを涙ながらに謝罪するジンスク。
そして映画は仁義なき戦いへ!
チュンジャを手飼いにしていたヤクザvsジンスクの半グレ弟の血みどろな戦いが勃発。しかし半グレに敗北を喫してしまうヤクザ。
ヤクザの後ろ盾を失ったチュンジャはジンスクたちとともに、半グレたちと税関職員に使役させられます。狙うは、海に眠る三億ウォンのダイヤ!
三億ウォン!ソウルに豪邸を五十軒建ててもお釣りが来る大金。
散弾銃で脅され、鮫が出没するという海へと潜る海女さんたち。
海女さんたちに目的のダイヤを回収させた後は、弟たち半グレ軍団がスキューバダイビングの様相で海に飛び込み、海女さんたちと海中バトル!
この海中バトルが一番の見所ですね。刃物を持った半グレたちに果敢に立ち向かう海女さん。ある海女さんは半グレから刃物を奪い、半グレの背負う酸素タンクのケーブルを華麗に切断。また別の海女さんは半グレをうまく誘導し、岩の割れ目に閉じ込めてしまいます。五人の海女さんが華麗に海中を舞う!
ここまで海女さんたちは立場の弱い存在でしかなかったため、地の利(海だけど)を得た海女さんたちのバトルが痛快!5人の半グレと税関職員を撃破!
船に帰還し、無事三億のダイヤをゲットする海女さんたち。
残る敵はジンクスの弟。しかし、自らのミスで海に落ちてしまうジンクス弟。
ジンクス弟はおぼれながら姉に助けを求めます。非情になりきれず涙ぐむジンクス。
すると・・・
チュンジャ「どうした?船出してよ」
痛烈ですね(笑)
チュンジャの言葉に後押しされて、ジンクス弟を海に置き去りにして去って行く海女さんたちが乗る一艘の船。
ラストはチュンジャが病院を訪れ、ヤクザの病院食にダイヤを入れて終しまい。
海中バトルシーンまではスッキリしない展開が続きますが、海女さんならではの迫力の戦いは是非大きなスクリーンで目撃して頂きたいところです!
おしまい
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