映画化した【8番出口】をネタバレレビュー!!地下鉄メトロから出られない状況となってしまった二宮和也氏に降りかかる「異変」。「異変」を見つけて、元の日常に戻る事ができるのか?
【8番出口ネタバレ感想】いつも通る地下道で起こる異変という恐怖
印象的な「ボレロ」をテーマとする映画【8番出口】を鑑賞しました。
ボレロってこんな曲↓
【8番出口】ってどんな映画?
・・・と訊かれれば、嵐の二宮和也が東京メトロの地下道から出られなくなる、てだけの話です(笑)。ただそれでも十二分に面白い!
まず映像がすごい。舞台は、都内に住む人なら誰もが使ったことのある東京メトロ地下道。二宮和也氏は「異変」のせいで地下道を行き来するハメになったのですが、ありふれた地下道がどこまでも続くような錯覚に陥る映像感覚に驚かされます。
この摩訶不思議地下道から8番出口を目指す二宮和也。0番出口からスタートし、通路に「異変」を感じたら元来た道を戻り、成功すると1番出口→2番出口、、、と同じ通路でも案内が変わっていきます。8番出口を目指す道中、通路ポスターが変わっていたり、ドアノブがドア中央についていたり、コインロッカーから赤ん坊の声がしたり、挙動のおかしなおじさんに遭遇するといった「異変」が起こる。
主人公二宮和也はうだつの上がらない派遣社員。映画のもう一つの見どころは、二宮和也の精神的成長を見守るところだと思います。
映画【8番出口】ネタバレ
電車内で泣き叫ぶ赤ん坊連れの女性を怒鳴りつけるサラリーマン。そんな光景を見てもボレロを聴いて自分の世界へ入る二宮和也。
ホームを移動する二宮に女性から電話がかかってくる。女性は二宮和也の元恋人。別れを決意したのに妊娠が判明してしまった模様。元恋人も産むかどうか悩み、二宮も決断を女性にぶん投げて覇気のない返事をするのみ。
ニノさん・・・笑
二宮和也は元恋人と通話しながら地下道を進んでいきますが、誰もいない通路に迷い込みます。通路から出られない二宮和也。
案内板に従い、「異変」を感じたら元の場所へ戻る行為を繰り返す二宮和也。
無表情で歩くおじさんが不気味です(笑)
「異変」を見逃し、何度もやり直すことに疲弊していく二宮和也。
映画は3つのパートに分かれていて、2つ目のパートの主人公はなんと二宮和也パートに登場した不気味なおじさん(河内大和)!
二宮和也に話しかけられても無反応でただ歩いていくだけのおじさんが、二宮パートでは同じ動きしかしなかったおじさん。このパートでは、初対面の子供とともに行動する優しいおじさんです。私なら知らない子供は見捨てて出口を探しちゃうね、、笑
なぜか全く喋らない少年とともに、出口を目指すおじさん。少年は「異変」に気づいて立ち止まるのに、テンパっているおじさんはそれを気付かず先に進んでしまいます。
喋れや、クソガキ笑
おじさんと無口少年は8番出口にたどり着くも、それは7番出口が飛んだことで出現した偽物。おじさんはそれに気づかず出口へ向かおうとし、おじさんを無言で止めようとする少年。優しかったおじさんでしたが、少年が止める理由が分からず出口へと駆け上がります。
そして地下道を不気味に徘徊する存在に、、
おじさん・・・涙
優しいおじさんが理不尽に謎生物になってしまって泣ける。
関係ないですがこのパートは、おじさんに「異変」として立ちはだかる花瀬琴音さんが可愛かったです笑
最後は少年&二宮和也パート。
口数が少ないですが、このパートでは少年が会話できるようになっています。
いやいや、さっき喋れや笑
少年は二宮と合流。少年の機転で歩を進めていきます。このパートでは二宮和也は自省します。5番出口で遭遇する東京メトロ職員用部屋の開いたドア。真っ暗闇の向こうには走り行く地下鉄。そこにはなんと二宮和也が乗っています。去りゆく二宮和也を見る二宮和也(笑)
そして6番出口を目指す道中。地下道に発生する大洪水。水に飲み込まれ、存在しない記憶を見る二宮和也。記憶の中では、二宮和也は海岸に立ち、妻となった元恋人と会話をしています。そして二宮和也を慕う息子。その顔は地下道をともに歩く少年そのもの。「お守り」と言って貝殻を渡す少年。少年を抱きしめる二宮・・・
そして現実世界。大洪水から少年を守る二宮。水が引き、少年と二宮は離れ離れに。二宮和也を見つけられなかった少年は、先に出口へ向かいます。
次いで二宮も8番出口にたどり着きます。
輪廻から脱出した二宮和也。そこはいつも歩く東京メトロ。元恋人から電話がかかってきます。赤ん坊について明言はしないものの、二宮和也に今後どうするかをふわりと相談する元恋人。二宮和也は今後については明言しないものの、元恋人が今居る産婦人科へ向かうと伝えます。
再び地下鉄に乗る二宮和也。そこには冒頭のシーンに登場した泣きわめく赤ん坊連れの女性が。そして怒鳴りつけるサラリーマン。二宮は知らん顔を決め込む・・・かと思いきや、サラリーマンのほうへ向かい始めるところで映画は終わり。
再びEDで鳴り響くボレロ。
元ネタはゲームです。買って放ったらかしにしているのでやってみようかな。おじさんを救済する!!(笑)
おしまい
コメント