ゲーム【グランツーリスモ】が映画になった!レースゲームのスキルがあるゲーマーをドライバーに育てる驚きの実話!映画グランツーリスモのココが面白い!
感想・レビュー【映画グランツーリスモ】
世界的大ヒットのドライビングゲーム「グランツーリスモ」のプレイに夢中なヤン。父親からは「レーサーにでもなるつもりか、現実を見ろ」とあきれられる日々。そんなヤンにビッグチャンスが訪れる。世界中から集められた「グランツーリスモ」のトッププレイヤーたちを、本物の国際カーレースに出場するプロレーサーとして育成するため、競い合わせて選抜するプログラム「GTアカデミー」だ。プレイヤーの並外れた才能と可能性を信じて「GTアカデミー」を立ち上げたひとりの男(オーランド・ブルーム)と、ゲーマーなんかが通用する甘い世界ではないと思いながらも指導を引き受ける元レーサー(デヴィッド・ハーバー)、そしてバーチャルなゲームの世界では百戦錬磨のトッププレイヤーたちがそこに集結。彼らが直面する、想像を絶するトレーニングやアクシデントの数々。不可能な夢へ向かって、それぞれの希望や友情、そして葛藤と挫折が交錯する中で、いよいよ運命のデビュー戦の日を迎える───。
※公式HPより
感想・レビュー【映画グランツーリスモ】
グランツーリスモというゲームが得意なゲーマーをレーサーにしてしまおう、という日産の企画。現実の出来事というから驚きです。
やっちゃえ、日産。
メインのキャラクターは3人。
・ヤン(吹替:松岡禎丞)
主人公。婦人服売場でバイトする青年。イギリスで1番グランツーリスモがうまいプレイヤー。認められ、レーサーへ。
・ジャック(吹替:三宅健太)
ヤンを育てるチームのチーフエンジニア。鬼軍曹的性格だったが、後にデレる。レーサーだったという過去をもっている。
・ムーア(吹替:三木眞一郎)
ゲーマーをレーサーにするという企画を立てた男。ヤンを完全に信じ切っていない節がある。
このデコボコ3人が、ゲーマーをレーサーにするという企画をたちあげ、ル・マンの24時間耐久レースで表彰台にのぼるというストーリーです。
一言で言ってしまえば単純明快なストーリーですが、映画を観る観客の感情の起伏が乱高下すること間違いなし!
様々な国で行われる激アツレースシーン!手に汗握る展開。グランツーリスモプレイヤーなら観たことがあるコースばかりで尚更楽しめるのかも。
実写とゲーム画面を融合させたレースシーン。他のレース映画にはないメカニカルな映像も。
そして父親との確執や、レース場での想わぬ出来事。。。立ちはだかる試練を主人公ヤンがどう臨むかも見所です。
なお映画では東京も舞台として登場します。洋画に出てくる東京といえば、コレジャナイ感がありますが、実際の東京で撮影されているのでそんなことはありませんでした(笑)。
ネタバレ【映画グランツーリスモ】
25年前、山内一典は誰にでもレースを楽しめるようなものにしたかった。その想いを胸に開発したソフトウェアの名前は「グランツーリスモ」。
日産マーケティング ダニー・ムーア。日本で日産経営層にグランツーリスモを紹介。ゲーマーをプロのドライバーにするという荒唐無稽なプレゼンを実施する。8000万人のゲームプレイヤーに日産が火をつけようというムーア。「チーフエンジニア」を見つけるという条件で、役員会のまさかの承諾をもらう。
荒唐無稽な計画に誰もチーフエンジニアを引き受けたがらない。
ムーアが最後に声をかけたのは、元レーサーで現役のカーエンジニアのジャック。
ジャック「ゲームをやってるガキをレーサーにするのか?バラバラになっちまうだろ」
ムーア「彼らはレーサーの君よりずっと走ってるぞ?(ただしゲームに限る)」
ムーアはジャックを焚きつけるも失敗。
主人公は子どものころからレーサーになる夢を持っていた。父親は元サッカー選手。
ジャックは自分のチームと仲違いしたことをきっかけにムーアの下へ。
GTアカデミー大会への選出 グランツーリスモのイギリストップの成績を持っているヤの元へメールが届く。
ヤンはラインに沿って走らないやり方を研究。
父親「何故ラインを外れて走る?」
ヤン「他のドライバーはラインに沿って走る。それをはずれて走れば勝てる」
ヤン「だめならリセットすればいい」
ヨーロッパ予選。一位をもぎ取り、GTアカデミーに合格するヤン。反対する父親を振りきって入学する。
シルバーストーンサーキット イギリスGTアカデミー。8つの国から来たゲームのレーサー10人が集結。勝者一人だけがチーム日産の一員となれる。
ジャック「これはゲームじゃない。レースだ」
ジャック「レーサーは宇宙飛行士の打ち上げの2倍のGに耐えなければならない。お前たちに耐え抜く根性がないことを証明してやる。ようこそ」
ジャック「おれはお前らの裁判官であり、陪審員だ」
レースや反射神経テスト、マスコミ用インタビュー練習、マラソンといった振るいをくぐって5人が選出される。そして、代表1人に絞るファイナルレースが開催されることに。
熾烈な争いに勝ち、ファイナルレースに出られることとなったヤン。
ジャック「今日、ひとりの勝者が決まる。それ以外は敗者だ。頑張れ」
ヘルメットに燕のステッカーを貼るヤン。父親が所属していたサッカーチームのロゴらしい。
ヤン「これからやるのはただのゲームだ」
ファイナルレーススタート。ヤンは同着一位でゴールしたが、ビデオ判定されることに。
映像を見返すムーアとジャック。一位はヤンだった。しかしムーアは、
ムーア「ヤンはインタビューが下手だから、ほぼ同着だったマティを選ぶべきだ」
と反対。ジャックはそれに猛反論。
会議室からレース会場に判定結果が伝えられる。
審判「勝者は、、、君だ、ヤン」
レース会場に降りてきたムーアも言う。
ムーア「さあ、ここからがスタートです」
プライベートジェットでウィーンへ飛ぶジャック、ムーア、そしてヤン。シャンパンを飲もうとするムーアに、シャンパンは表彰台に乗ったときに飲むべきだとたしなめるジャック。
次なるヤンの目標はヨーロッパシリーズ四位。四位になれば、日産と契約することができる。しかししレースの相手はプロ。
ジャック「他のドライバーも、ピットクルーにはもお前を敵視するぞ?」
次なるレース オーストリア レッドブル・リンク。
ジャック「良い知らせだ。俺たちがこのレースに勝つなんて誰も思ってない。ヤン、お前はできる」
レーススタート。ヤンはインカムでジャックにアドバイスをもらいながらレース。
レース最中、味方のはずのピットクルーにも歓迎されていないヤン。
ピットクルー「ジョイスティックがあれば簡単だろうになwww」
ジャックの古巣のチームCAPAの金ピカ車を追い越して4位に駆け上がるも、そのCAPAにケツを掘られて不運にもコースアウトするヤン。結局27位に。
ピットクルー「完走できたな。無理だと思ったが、ひよっこ」
ムーア「初戦にしてはよくやった。チャンスはあと6レースある」
表向きはヤンを褒めるムーア。しかし裏でムースはジャックに、
ムーア「あいつを選んでよかったとおもうか?責任取れよ?」
残るレースを、23位、17位、8位、リタイヤという成績を出してしまうヤン。
そして運命のドバイのレース。
ヤンは、ジャックの古巣のチームCAPAによって攻撃的なレースをしかけられる。先行したCAPAの車はクラッシュ。そのタイヤがヤンの車のフロントガラスを破壊。
運転は続行可能ということでレースを続けるヤン。最終ラップでヤンは無事目標の4位に。
ジャック「FIAライセンスだぞ! ボウズ!!」
バー。上機嫌なジャック。
ジャック「好きなレース場はル・マンだ。勝てば伝説になれる」
ヤン「勝ったの?」
ジャック「俺は今も【ただの人】だ」
東京 ポリフォニー・デジタル。グランツーリスモを開発した山内氏と出会い、その後日産と契約するヤン。
ムーア「ようこそ、チーム日産へ!!」
恋人とともに東京観光するヤン。
ドイツ ニュルブルクリンク。東京で買ったものをジャックにプレゼントするヤン。
ジャック「俺誕生日だっけ??」
ヤン「あとで開けて」
ドイツでのレースがスタート。両親もテレビ越しに観戦。
好調な展開も迎えるも、ヤンの乗った車は前輪の浮くウィリー状態になってコースアウト。レース場に走る緊張。取り乱すジャック。救急ヘリで搬送されるヤン。
病院。
ムーア「これをどう日産に説明する?」
ジャック「心配するのはそれか?」
「飛行場」という意味の車前半分が浮き上がるフルークプラッツになってしまったヤンの車。問題はレースの成績が悪かったことではなく、、
ヤンの事故に観客が巻き込まれ、亡くなってしまったことだった。泣きじゃくるヤン。
ヤンからもらったプレゼントを開封するジャック。中には音楽プレイヤー。
ヤンのメッセージ書き「コレは俺が教える」
という言葉と御礼のメッセージが。
ジャックはその後怪我から回復したヤンを病院から連れ出す。
ジャック「行こう」
二人が乗った車で向かった先は事故現場。レーサーだった自分の過去を語るジャック。当時のライバルと一騎打ちし、大事故になってしまったことがあるという。自分は無事だったものの相手の乗った車はバラバラになり、亡くなってしまった。
ジャック「みんな言ったよ。俺のせいじゃないって」
ジャック「お前がレースを、誰なにも言わない。けどお前はそうじゃない気がする」
ジャック「最後まで走りきれ」
ジャックと交代し、運転席に座るヤン。ゆっくりと走り始める。
ジャック「少しスピードがを出せ。走りを楽しめ」
嬉しそうに笑うジャック。
結局ヤンの事故に対するレーシングコミッションによるお咎めはなし。しかし
シムレーサー反対運動が勃発。日産もヤン雇用の中止を検討し始めた模様。
しかし諦めていないムーア。
ムーア「君をルマンの表彰台に上げるんだ。シムレーサーのチームを作って」
ジャック「俺にができなかった。だがお前にはできる。【出来る】て分かるか?」
ヤン「伝説になってやろう」
GTアカデミーの同級生二人がジャックたちのもとを訪れ、ル・マンに参戦するシムレーサーのチームが結成!!
ル・マンの24時間レースが100万位の視聴者を熱狂させる。
やんの控室に現れるヤン父。
ヤン父「俺はお前をちゃんと支えて来なかった。多くの親は子供の抱く夢をバカげてると思ってしまう。お前はここまで来た。それを本当に誇りに思う」
ヘルメットに貼ってあるツバメのステッカーを見せるヤン。父親が所属していたサッカーチームのステッカーを。
ヤン「父さんは俺の誇りだ」
ジャック「世界を驚かせよう」
会場ではフランス国家がけたたましく響く。340km/h で疾走するヤン。
ヤン「このレース場は何千回と走ってる!」
ジャック「【本物】は初めてだろ?」
ライバル車が1台コースアウトし、炎上する。トラウマが発生しそうになるヤン。次々に後続車に抜かれていく。
ムーア「ヤンを交代させるんだ」
ジャックはヤンに買って貰った音楽プレイヤーでヒーリングミュージックを流し、インカムでヤンの車へ流す。
場違いな音楽を流すジャックに激怒するヤン。
ジャック「こういう機械は苦手でね」
ジャック「怒ったのか?」
ヤン「ああ!」
ジャック「怒れ!怒りまくれ!その怒りを全部レースにぶつけまくれ!やってこい!!」
ジャックのおもいを受け取るヤン。
ヤン「イエッサ―!!」
13位から順位を上げていくヤン。切れの良いコーナーテクを披露する。
他のメンバーとも交代し、着々順位を上げていくヤンのチーム。メンバー アントニオクロスが足をつる。
最後のドライバーはヤンに白羽の矢が立つ。
ジャック「最後まで行けるか?」
ヤン「行くよ」
父とのやりとりを思い出すヤン。
父親(回想)「何故ラインを外れて走る?」
ヤン(回想)「他のドライバーはラインに沿って走る。それをはずれて走れば勝てる」
自分の走り方でレースを走らせて貰うよう、ジャックに頼み込むヤン。
ヤン「俺のやり方で走らせて欲しい。俺は完走するために走ってるんじゃない」
ジャック「こうなったらやっちまえ!お前のラインを走れ!」
4位まで順位を上げ、コースレコードを樹立する。
前方には金色のライバル車、ジャックが喧嘩別れした古巣のチームの車がはしっている。
CAPA「来てみろ!」
ジャック「前に出るんだ、行け!」
ヤンの乗った車がゴールへと近づく。コース脇へと走っていくチームメンバ―たち。
チェッカーフラッグが振り下ろされる。
ヤンは3位でゴール。
ジャック「勝ったぞ、ヤン!お前はやったんだ!」
ムーアと抱きつくジャック。
ピットクルー「これからはいつでもピットは任せろ!」
ジャック「もうただのシムレーサーじゃないぞ!トップレーサーの1人だ!!」
3位の表彰台にのぼるヤンと同僚のドライバー。
表彰台でシャンパンを飲むヤン。ヤンを見上げるジャックとムーアもシャンパンを飲んでいる。
3人でかわした「シャンパンは表彰台に上ったときに飲む」という約束がかなった。
おしまい
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