『君を愛したひとりの僕へ』をストーリー調でどこよりも詳しくネタバレレビュー!「君愛から観ると幸せなsweet Love story」「僕愛から観るとちょっと切ないbitter Love story」。あなたはどちらから?
【君愛ネタバレ】君を愛したひとりの僕へ
君愛と僕愛の順番は?どちらから観るべきか
ピンク色が印象的なポスター【君を愛したひとりの僕へ】は、死んで幽霊になってしまったヒロイン栞のために主人公の暦(こよみ)がタイムシフト(タイムリープ)する作品
水色が印象的なポスター【僕が愛したすべての君へ】は、ヒロイン和音がとある理由で主人公のためにタイムシフトする作品
君愛のラストシーンは、僕愛の冒頭に繋がっているのでおはなしの展開がきれいですね。その順番の方が、僕愛のヒロイン和音が君愛の世界で行ってきた努力がわかって切ないです・・・
私が君愛→僕愛の順番で観た先入観があるかもしれませんが、君愛→僕愛の順番がいいと思います!
世界線・時系列のながれを図でまとめてみた記事も参考にしていただければとおもいます
【君愛ネタバレ】君を愛したひとりの僕へ
パラレルシフトとは?
朝にパンかご飯を食べるかの違いだけで、自分の意識が別の並行世界へ移動する・・・その名はパラレルシフト
主人公の暦(こよみ)は、自身が7歳の時に両親が離婚しています。暦は、本作の【君を愛したひとりの僕へ】では父親についていくことを、もう片方の【僕が愛したすべての君へ】では母親についていくことを選択します
父親の勤める虚質科学研究所で、黒髪の女の子栞(しおり)と知り合う主人公暦
飼い犬が死んで哀しむ暦に対して、虚質科学研究所の所長を母にもつ栞はある提案をします
それは・・虚質科学研究所にあったIPカプセル(imaginary elemental print)をつかって暦を並行世界へ移動させること
IPカプセルの力で、暦少年は飼っていた犬が生きている世界線にやってきました
しかしその世界線は飼い犬が生きているも、祖父が亡くなっている・・・
混乱する暦・・・しかし次の日にはIPカプセルをつかうこともなく、元の世界線へ戻っていました
栞「本当はパラレルシフトしたかったのは私」
栞「ごめんなさい・・・両親の離婚していない世界に行きたかった・・・」
栞「わたし、佐藤栞」
暦「俺は日高暦」
脳死となった栞
『人助けをモットーに生きたい』と言う栞。見知らぬ人を助けて「名乗るほどのものではない」と去っていくのが夢なんだとか
とある日、暦と栞は研究所で働く暦の父と栞の母によって集められます
栞の母「再婚しようと思っている」
栞の母と暦の父が再婚するという突如降ってきたニュースに混乱する暦と栞
・・・
栞「私・・・なんとなく暦君といつか結婚すると思っていた。兄妹になったら結婚できなくなっちゃうね」
それは、自分たちの両親が離婚しなかった世界に IPカプセルでタイムシフトすること・・・
暦「並行世界で結婚しよう」
IPカプセル
2人は互いの両親が離婚していない世界へ飛ぶことができました
しかし・・・栞はパラレルシフトした先が道路だったために、自動車にひかれてしまいます
パラレルシフトした先から、元の世界のIPカプセルの中に戻ってくる2人
両親の離婚していない世界にたどり着けたのに、と悔やむ暦
しかしIPカプセルにもどっていた栞は脳死状態になってしまっていました・・・
体が脳死状態となった栞は・・・実体のともなわない霊体と化して事故のあった交差点に留まり続けることとなりました
暦の父「お前達の気持ちに気づかないまま、再婚の話を進めてすまなかった・・・」
暦の父「ただ、親同士結婚していてもお前たちは結婚できたのに・・・」
栞の幽霊
昼は首席で合格した高校に通い、夜は虚質科学研究所で働く暦
暦はIPカプセルをつかってパラレルシフトを何回も試すものの、どの世界でも栞は交差点の幽霊となっていた・・・
そして、ときにはIPカプセル使わずともパラレルシフトが一時的に作動することもあり、見知らぬ女性と裸でベットにいたこともあったよ
女性「起きたの?こよみ」
暦は栞のために奔走するも、苦労のかいなく、脳死状態だった栞は死んでしまう・・・
―交差点
栞の幽霊「何か悲しいことがあったの?大丈夫、私がいるから」
瀧川和音
成人となり、虚質科学研究所で働く暦の前に現われたのは、瀧川和音という女性
和音の虚質科学研究所入所歓迎会の後、栞の幽霊がいる道路を通る暦と和音
和音「あなた見えるの?交差点の幽霊」
どうやら和音にも、はっきりとではないものの栞が見える模様
栞は、肉体と精神がわかれてしまった虚質核分裂症にあるという
暦「おれ、タイムシフトを研究してるんだ」
研究費を横領して栞のために独自研究をすすめているという暦
暦の熱意が伝わったのか、和音も協力してくれることに
和音「よろしく、暦」
暦は和音に挨拶しながらも、見知らぬ女性とのベッドシーン思い出していた・・・
タイムシフトとは?
さらに年月がながれ、暦と和音は狙った世界線に移動する【オプショナルシフト】を実用化
そして暦は、時間を移動する【タイムシフト】考案に成功
暦「俺と栞が、”絶対に出会うことのない”世界」
僕が愛したすべての君へ
同時上映された「僕が愛したすべての君へ」挿入歌【雲を恋う】が流れながら、暦と和音の生涯のダイジェスト映像が流れる
暦の少年時代・・・
瞬く間に時が流れていく・・・
高校の首席のスピーチは和音・・・
和音と結婚式をあげる暦・・・
2人にの間には男の子が生まれ、育ち、結婚式を挙げている・・・
老いていく暦と和音・・・
「僕が愛したすべての君へ」挿入歌【雲を恋う】終わり
和音「これで私は人殺しになるのね」
暦によると、暦と栞は子どもの頃に2人でIPカプセルに入ってタイムシフトしたせいで2人の間には虚質のもつれというものがあるらしい
そのために幽霊となったしおりは暦がタイムシフトすると強制的にタイムシフトしてしまい、肉体のある世界へ移る事が出来ない模様
元を辿れば、そもそも暦と栞が出会うこと自体が、栞が交差点の幽霊になることへ繋がってしまう・・・
それは老人となった自分の体を抜け殻にする犠牲を払い、栞の体が存在している7歳の頃へタイムシフトするというもの
暦が母親と暮らす世界へ移動すれば、暦は父親の勤務先である虚質科学研究所に通う事は無くなり、研究所で出会うはずだった栞と会うことはなくなる・・・
老人和音(気が狂うまで誰かを愛せるなんて羨ましい)
老人暦「栞、お別れだ」
老人暦「おれはこれから絶対に栞に出会わない世界に行く」
老人暦「そこで幸せになってくれ」
幽霊栞「やだ・・・暦くんに会えないなんて」
老人暦「約束しよう。今日から1か月後の8月17日・・・つまり7歳のころにタイムシフトしてから65年1ヶ月後の8月17日に交差点に迎えに来る」
老人暦「もう一度繰り返すだけさ・・・覚えていられるか?」
幽霊栞「忘れない・・・絶対に」
老人暦「またな」
幽霊栞「またね」
幽霊栞「私・・・暦君に会えてよかった。大好き」
老人となった暦の体をIPカプセルでタイムシフトさせることは、暦の体を抜け殻にしてしまうことと同義
和音(これで私は人殺しになるのね)
老人和音「言い残すことはある?」
老人暦「きれいだな」
老人和音「いいでしょ、アクアマリン。【お揃い】なの」
老人暦「ありがと、和音」
老人和音「さよなら暦」
老人和音「暦・・・あなたが幸せになれますように」
強制的に幽霊となった栞も暦の向かおうとする世界線へと移動していく・・・
エピローグ
暦と栞が会うことがなかった世界。
老人暦の手首につけられたハイテク端末が今日のスケジュールを読み上げる。
スケジュールには、交差点でひとと会う約束があることが示されている。
老人暦「全く記憶のない予定が端末に記憶されていてねぇ」
老人和音「行ってみたら?」
暦は車椅子に乗って交差点へ向かう
その姿をじっと見送る和音。
― 交差点(謎のオレンジの世界)
タイムシフトしてきた栞の姿。
幽霊の栞「何・・ここ・・・」
眼前に広がるオレンジ色の世界。
そこで栞はまだ若い暦と再会する。
暦「栞、待たせたな・・・結婚しよう」
抱き合って消えていく二人。
― 交差点
暦はだれかと出会っている。
老人暦「よろしければお名前をお聞かせ願えますか」
謎の老婦「名乗るほどの者ではありません」
FIN
【僕が愛したすべての君へ】ネタバレ
スピンオフ小説:僕が君の名を呼ぶから
別世界線の栞の人生を描く「僕が君の名を呼ぶから」をネタバレ解説!
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