細田守監督再新作!映画『竜とそばかすの姫』のネタバレ感想レビュー!
仮想空間『U』と、高知のとある田舎を行き来する女子高生すず。仮想空間『U』で名を馳せるすずの運命の行方は?
竜とそばかすの姫:登場人物
登場人物
まずは主な登場人物紹介。
すず/ベル/内藤鈴
主人公。仮想空間Uではベルという名で姿を変える。
ヒロちゃん/別役弘香
すずの親友。メガネ。ベルをプロデュース。
竜
仮想空間『U』の世界で嫌われている謎の存在。竜の姿。
すずのオヤジ
妻を亡くし、娘との距離がつかめずにいる。
カミシン
すずの同級生。モブ。1人だけでカヌー部に所属してる。
ルカちゃん
すずの同級生。学園のアイドルで、地味な存在のすずとは対照的。なぜかすずを気に掛けるが、特に理由は無さそう。
しのぶ
すずを見守る幼なじみの男。イケメン。
ジャスティン
『U』の自警団的キャラ。正義を掲げて行動してるが、結構行き過ぎてる感。
竜とそばかすの姫:ネタバレレビュー
すずとベル
―ようこそUの世界へ―
仮想世界『U』 。
そこでは50億人以上分のアズと呼ばれるアバター(ユーザの分身キャラ)が、行き来しています。
サマーウォーズでもOZと呼ばれる仮想空間が出てきましたが、かなり似ている設定ですね。
『U』の中で最近台頭してきた存在が、ベル。
仮想空間でライブを行い、人気者な彼女ですが、実態は高知県のとある田舎の女子高生すず。
すずは、過去に母親を失っています。
大雨の日、荒れ狂う河の中洲に取り残された見知らぬガキを助けるために、すずの母は命を失ったのです。
なお、ガキは普通に救助隊に救出された模様。
母親は命を懸けて見知らぬガキを助けたものの、ヤフーコメントでボロクソにたたかれてしまったんですね。
そのせいで、すずは人とかかわることが苦手になり、ちょっとカラオケで歌うことを無理強いされる位で帰り道でゲロを吐いてしまうほどに。
・・・・出ましたよ。
細田守監督の性癖が(笑)
無駄にゲロの描写が細かい(笑)
前作未来のミライでも思いましたが、監督の性癖をすごく感じます。
↓未来の未来を観た後の、色んな意味でゴミのようなレビュー
こうして、女子高生のゲロは高知の川を流れていきましたとさ(違)
ベルの誕生
すずが仮想空間『U』に入ったきっかけは、友人のメガネによる招待でした。
『U』でアカウント(アバター)をつくるときには、ユーザの写真が必要になります。
写真からユーザの身体的な特徴が読み込まれ、アバターに反映されるのです。
すずは自分のアバターであるベルを生み出す時にクラス写真を使いましたが、誤ってクラスの人気者ルカちゃんの写真が読み込まれてしまったので、すずのアバターのベルは美人になった模様。
すず(ルカちゃんの顔が読み込まれてしまったけど、私のそばかすも読み込まれたからまあええか)
それでいいのか(笑)
というか、『U』でアバターを作るときは、皆自身の写真を使っているハズですが…
その割には登場するアバターはどれも…
ほとんど化け物みたいな見た目なんですけど(笑)
リアルだと、どんな顔してるのか気になりますね(笑)
『U』で、歌が認められて、一晩で300万フォロワーを手に入れるベル。
すげー。
現実世界でのすずは地味子ちゃんですが、おさななじみのしのぶ(♂)に結構声をかけてもらえるいいポジションです。
しのぶ「すず。ちゃんとご飯食べてる?」
しのぶ「心配事ある?」
お母さんか(笑)
こんなかんじで『U』と、現実世界の話が平行に進んでいきます。
『U』の世界(CG)は、サマーウォーズ時代よりグラフィックが進化していますね!!
対する現実世界(アニメ)は、劣化してるような(笑)
使いまわしのシーンが多かったり、登場人物が不自然に動かなかったりした印象です。
竜、登場
ベルのライブ中に、竜登場!
かなりの武闘派らしく、混乱するユーザーも。
ベル「あなたは誰?」
竜「俺を見るな」
ジャスティンという秩序を守るヒーローも現れて、ライブは大混乱。
このジャスティンというやつは、行き過ぎた正義を振りかざすヤツとして描かれています。
ジャスティンを倒し、どこかへ消えていく竜。
ベルのライブは中止になってしまいます。
竜という謎の存在。
すずの友人のメガネは、竜が戦った相手を分析することで竜の素性を知ろうします。
メガネの推理によって、竜の候補は3人に絞られます。
1.イェリネク。芸術家。声は有名声優の津田健次郎さん(笑)
2.SNSで嘘ばかりついている太ったおばさん
3.メジャーリーガー。
名探偵コナンのアニメならば、犯人に有名声優をあてがうので、「1」が竜の正体ですね(笑)
しかし、1~3は本筋とは何も関係ないキャラでした(笑)
すずは、心を閉ざしている竜のためにラブソングを考えます。
ラブソングを考えるすずの脳裏に浮かぶは竜と…
幼馴染のしのぶ。
おいおい(笑)
ジャスティン
『U』では、竜とジャスティンの戦いが頻発。
時に戦いに巻き込まれ、竜を守るベル。
ベル「あなたのこと前より少しわかる」
ベル「本当に傷ついているのは心ね」
ここら辺は、美女と野獣のストーリーまんまです(笑)
ベルと竜、ですしね。ここまでぱくって良いのかと思うくらいでしたが(笑)
だから作品としては、
竜とそばかすの姫
=(サマーウォーズ + 美女と野獣 + SNSの醜悪さ + 監督の性癖)÷4
といったところでしょうか(笑)
竜の正体を暴くことに躍起となる、ジャスティン軍団
ジャスティンは隙あらば、竜をアンベイル(秘密を明かす)…アバターをユーザー本当の姿に変えてしまおうとします。
とんでもねえ奴ですね(笑)
『U』どころか、現実世界でもさらし者にしようとするとは。
ルカの恋
ベルのモデルとなったクラスの人気者ルカちゃんから、すずにLINEで連絡がありました。
ルカの恋についての相談です。
・・・クラスの人気者が、なぜ絡みのない地味な子に恋の相談をするんでしょうか(笑)
ルカ「気になる人がいます」
鈴「応援してる」
ルカの恋の相手が、しのぶだと思い込んで号泣するすず。
しかし、ルカの惚れていたのはしのぶではなく、ボート大好き野郎でした。
ルカとボート大好き野郎は、高知県伊野駅で両想いに。
すずも負けてはいられないと思ったのか、自分の気持ちに正直になり、しのぶに告白することに。
すず「私…実は!」
しのぶに告白をしようとするすず。
しのぶ「知ってる」
しのぶ「ベルなんだろ?」
・・・
・・・なぜわかる(笑)
ノーヒントで、良く気づいたな~~(棒)
とまどうすずの元に、メガネから業務連絡が。
メガネ「竜が大変なことになってるよ!」
竜の正体
『U』では、ジャスティンが竜の住む城を暴き、手下たちを倒してしまっていました。
城に火をつけるジャスティン。
やりたい放題ですね(笑)
メガネ、竜の正体を探すべく、パソコン・ディスプレイ一式を並べた旧校舎の秘密基地で頑張ります。
秘密基地にやってくるすず。
そして、しのぶ、ルカ、ボート好き野郎、すず母の友だちのおばさん軍団。
おばさん軍団も、ベルの正体がすずだということを知っていた模様。
だから、なんで知ってるんだ(笑)
そして、メガネの頑張りによって 竜の正体が判明。
「アンベイル」がなくとも、正体ばればれだな(笑)
メガネによると、竜の正体は 特に別段誰でもない YouTube にちょこっと映っていたただのガキでした。
え~~~~・・・・
竜の正体は話のキモなのに、そんなんでいいのか??(笑)
というわけで、「まあ冒頭で登場してたっちゃ、してましたけど」程度なキャラが竜の正体でした(笑)
私の予想は・・・
———————-
実は竜の正体はすずの父親…!
妻の死を乗り越えられず、父親は『U』の中で暴走していた…
———————-
みたいな展開を、映画観てるときは期待してました(笑)
竜の正体の少年(中学生くらい?)には、気弱な弟がいました。
そして父親は…DV(家庭内暴力)してる模様。
少年の弟を守る強さは『U』上でも反映され、竜が強くなるに至ったようです。
動画サイト上で、少年(竜)とすずは会話をします。
しかし、竜の正体の少年はすずがベルの正体であることを疑い、すずの言葉は少年に届きません。
どうすればすずの言葉を少年の心に届けることが出来るのか・・・
すると、しのぶは言います。
しのぶ「すずの素顔のまま Uでライブをするんだ」
と。
つまり、しのぶはすずにネット上で顔バレしろといっているわけです。
すず=ベルと証明できれば、すずの言葉が少年に届くようになる、と。
しのぶ・・・
お前、頭大丈夫か?(笑)
多摩川駅
Uで、ベルのライブが始まります。
竜を求め、現れるジャスティン。
ベル「光(アンベイル)を放て!私にその光を放て!!」
ジャスティン「バカな!自分でアンベイルする奴などいない!!」
ベルはアンベイル光線を浴び、ベルは衆目の下、すずの姿に変わります。
あちゃ~~
皆が驚く中、ライブをはじめるすず。
すずの歌は皆の心にも届き、鈴の歌に呼応するようにアバターが光りだす。
ジャスティン「なぜアンベールされたのに潰されないんだ…」
本当、それ(笑)
メンタル強すぎでしょ。
ライブ後、すずは竜の正体の少年&弟にテレビ電話します。
しかし、電話は竜のDV親父に通信を止められてしまい、住所を聞くに至りませんでした。
だが案ずることなかれ・・・・・・
すずのたのもしい仲間たちが、テレビ電話に映り込んだビルや防災行政無線の音楽(♪夕焼け小焼け的な音楽)だけで、少年の家が東京 多摩川駅にあることを特定します。
・・・・すげーな(笑)
高知の人間が、それだけのヒントで東京の街のことを特定できるんかい(笑)
コナンくんもびっくりです。
「少年(竜)をDV親父から守ろう!」
すずたちの気持ちは高まります。
その夜、夜行バスに乗って多摩川駅へ向かうことに。
・・・・すず一人だけが(笑)
え、そこは皆で行くんじゃないの??
あれだけ、「少年を守ろう!」的な空気になってたのに、すずしか行かないの??(笑)
終盤はツッコミどころが多すぎますね。
夜行バスの中、すずは東京へ行くことを親父にLINEします。
すず「大事な人が困ってる」
父親「君は母さんが亡くなってとても寂しかったと思うけど、こんなに優しい子になったんだ」
すず「その人に優しくしてあげなさい」
すずと少年
高知から多摩川駅へ一人でやってきた鈴
偶然、歩いていた少年(竜)、弟、父と会います(笑)
子供達に暴力を振るおうとする親父から、それから守ろうとするすず。
親父の手がすずの顔をかすめ、すずの顔がグロいことになります…
血が出たくらいの描写でよいのに、わざわざグロく描くことにやはり監督の性癖を感じますね。
ショタリョナ(男の子が痛めつけられるシーン)もあり、監督の性癖が露呈し過ぎてる感。
竜のDVオヤジ「この小娘がァ!!」
すず「・・・・・・」
すず、無言でDVオヤジににらみを利かせると…
なんと!
DVオヤジは、すずの目力に腰を抜かし、すごすご引き下がったではありませんか!
・・・弱いな(笑)
つかの間の安寧を手に入れた少年。
少年はすずと抱き合います。心を開く少年。
少年(竜)「大好きだよ」
すず「ありがとう」
なんかいい雰囲気になってるけど、少年が家に帰ったらDVオヤジいるからね(笑)
絶対殴られると思うけど。
あまり解決してないようにみえますが、大丈夫なんでしょうか。
エンディング
― 高知市
父「今日ご飯は」
鈴「食べる」
父「じゃ、たたき食うか」
『U』での出来事を経て、すずは父親と多少距離が近づいたようです。
しかし…かつおのたたきよく食うね~~冒頭でも食ってたね(笑)
すずとしのぶとの関係も発展しそうです。
しのぶ「もう見守るだけじゃなくて、普通にすずと付き合える」
しのぶ「昔からそうしたかったんだ」
照れるすず。
は??
・・・すずと付き合いたいなら、東京(多摩川駅)までついて行ってやれよ(笑)
まあなんかいい感じになったすず軍団。
すずの正体を知るおばさん「みんなで歌って帰ろう!」
すずの正体を知るおばさん「すず、歌って」
すず「いくよ!」
最後に一言
脚本も細田監督がつとめていらっしゃるようですが・・・
ぶっちゃけサマーウォーズの脚本家さんを呼び戻した方が良いと思います(笑)
おしまい
おまけ
ライターによって、映画紹介記事はこんなにで変わる!
友人様の書いた【竜とそばかすの姫】記事はこちらから!!
・・・友人様のほうが、俄然クオリティが高い件(笑)
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