スパイダーバース、ネタバレ感想記事ついにラストです!
中編はこちら。
最後の戦い
マイルスを除く五人のスパイダーマンたちは、キングピンの主催するパーティに潜入していた。
パーティはつつがなく行われていく・・・そう思われた最中、キングピンは賓客がいるにもかかわらず加速機を作動させる。
キングピンの脳裏に加速機を作るきっかけとなった出来事がよみがえる。
・・・
キングピンは過去にもこの次元のスパイダーマンと対峙していた。
鬼気迫る顔でスパイダーマンの命を奪おうとした最中、その姿を妻と息子に見られてしまう。
妻と息子はキングピンから離れていってしまった。
キングピンは家族3人で過ごしていたあの頃に戻りたかったのだ。
・・・
加速機の影響は街中に及び、時空がゆがみ始めていた。
5人のスパイダーマンがキングピンと対峙する中、遅ればせながらマイルスが登場する。
マイルスは他のスパイダーマンたちを元の次元へ戻すべく、ピーターBから加速機を制御するUSBを奪い、加速機へ挿すのだった。
亜空間が開く。
さらば、スパイダーマン
開いた亜空間。
異次元から来たスパイダーマンたちが、元の次元に戻るチャンスはこのタイミングしかない。
マイルスはスパイダーマンたちをひとりひとり送り出していく。
ペニーパーカー「良かった。一人じゃないと気づけて・・」
亜空間へ向かうペニーパーカー。
スパイダーマン・ノワール 「俺はみんなが好きだ。この何とかキューブはもらっていく」
スパイダーマン・ノワールは、この 世界で手に入れたルービックキューブを気に入っていた。
まあ 色のない世界から来た彼は色を識別することができなかったのだが。
ペニーパーカーに続き、彼も亜空間へ消えていく。
ピーターポーカー「これ(ハンマー)あげる」
マイルス「・・・」
・・・同上。
マイルス「君と友達になりたい」
グウェン「私あなたよりも15ヶ月も年上だよ?」
マイルス「大丈夫だよ。アインシュタインによると時間は相対的だから」
ニコッと笑い、マイルスに別れを告げるグウェン。
次はピーターBパーカー・・・
・・・の番と思われたが、キングピンが2人に襲いかかろうとしていた。
マイルス「あなたは帰らなくちゃ!」
しかし、キングピンを放ってはいけない、と言うピーターB。
しびれを切らしたマイルスは、ピーターBの足を払い、
次元の穴へ落とそうとする。
ピーターB「俺が元の世界で失敗しない保証は?」
マイルス「・・・ないよ」
ピーターB「そうか」
ピーターB「信じて飛ばなきゃな」
ピーターB「やるじゃん。お前・・・」
さらば、ピーター。
HEY。愛してるよ。
5人のスパイダーマンは元いた世界へと戻り、キングピンと対峙するのはマイルスひとりとなった。
キングピン「スパイダーマンは私の家族を奪った!」
キングピン「だからお前も2度と家族にあえなくしてやる!!」
キングピンはスパイダーマンとの戦いの最中、妻と息子の幻影を見る。
愛する者を失って暴走してしまったキングピン。対して、愛する者を失ったにもかかわらず、決してくじけず巨悪と戦ってきたスパイダーマンたち。
マイルスも今やその一人だった。
そして。
マイルスの父「立て!スパイダーマン!!」
いつしか戦いの場で警邏をしていたマイルスの父親は声を発した。
その声はマイルスの耳にも届いていた。
家族はいつでもそばにいる。
マイルスはキングピンの肩へ手をおいた。
マイルス「ショルダータッチって知ってるか?」
マイルス「・・・HEY」
その瞬間、マイルスの掌から電流が走り、キングピンを彼方へと飛ばす!
続いてスパイダーウェブでキングピンを砲丸投げの要領で投げ飛ばす!
投げ飛ばされたキングピンは、自身の体で加速機の停止ボタンを押してしまう。
街が元の姿へ戻っていく。世界に平和が戻ったのだ。
事件の終わった街で。マイルスは父親に電話する。
マイルス「この事件の犯人は分かったの?」
父親「思っていた顛末と違っていた。スパイダーマンは犯人じゃあなかったよ」
マイルスはスパイダーマンの格好のままで、父親の元へ現われる。
もちろん、父親はスパイダーマンの正体には気付いていない。
マイルスは、職務を全うした父親を労った後でこう言った。
マイルス「愛してるよ」
訳もわからぬままスパイダーマンに抱擁される父親。
マイルスは素面(しらふ)では言えなかったセリフを、素直に言えたのだ。
マイルス「僕は スパイダーマン」
マイルス「僕には仲間がいる」
マイルス「だから一人じゃない」
映画はスパイダーマンの生みの親である2人への献辞で終わる。
ありがとう、スタンリー。
スティーブ・ディッゴ。
一人じゃないと教えてくれて。
おしまい
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